岡山大学病院の災害対策セミナーと防災訓練の取り組み
2025年10月12日、国立大学法人岡山大学は三重大学病院と共同で災害対策セミナーを開催しました。このセミナーは、両大学の薬剤部がオンライン形式で行い、災害時の対策や課題について意見交換を行う場となりました。参加者はそれぞれの取り組みを発表し、安否確認の方法やアクションカードの運用、備蓄医薬品の管理手法に関しての知見を深めました。この機会を通じて、参加者たちはより効果的な災害対策を模索することができたと述べています。
セミナーに参加した岡山大学薬剤部の小野澤壮平薬剤師は、災害時に迅速かつ正確な情報伝達が求められる中で、コントローラーとしての立場を生かし、実際の業務における準備状況を客観的に見直すことができたと語ります。この経験を踏まえ、今後の防災体制構築に向けての必要性を強く意識するようになったと述べています。
さらに、9月19日には岡山大学病院内で南海トラフ地震を想定した防災訓練が実施されました。この訓練では、各部署が被害確認とともに、災害対策本部へ被害状況の報告を行うことが求められました。薬剤部からは、コントローラーとして小野澤薬剤師、プレイヤーとして岩田直大主任が参加し、中核的な役割を果たしました。
実際の訓練においては、各部署からの情報が集められ、経営本部へと報告される過程で情報の一元的な取り扱いが求められました。予測できる多様な問題に対処する中で、情報の迅速な共有と複数部署間の連携がいかに重要であるかが実感されました。
岩田主任は、「普段から災害発生時の対応を意識しながら業務に取り組むことの重要性を再認識しました」と語ります。薬剤部は、独自の安否報告訓練も実施し、部員の災害対策への意識を高める努力を続けています。
このように、岡山大学病院では引き続き地域中核・特色のある研究大学として、人々の安全を守るために積極的に災害対策に取り組んでいます。今後もさらなる訓練を重ね、実際の災害に備える体制を整えていく方針です。
詳細については、
岡山大学病院の公式ページをご覧ください。