株式会社最中屋が「おかやまDX経営力大賞」を受賞
株式会社最中屋(京都府京都市中京区)は、令和7年度の「おかやまDX経営力大賞」において「取組支援賞」を受賞しました。この賞は、デジタル化を通じて卓越した成果を上げている企業や団体を表彰します。今年の受賞は、社会福祉法人津山福祉会高寿園が「優秀賞」を受賞した際に、同法人からの推薦を受けたことから実現しました。
受賞の背景
「おかやまDX経営力大賞」は、岡山県内でデジタル技術を活用して、ビジネスモデルや業務プロセス、文化を進化させた企業を顕彰する制度です。この中で「取組支援賞」は、受賞者を技術面や支援面からサポートした企業に与えられるもので、推薦が条件です。最中屋は、介護業界でのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するプロジェクトに参加し、高寿園の業務効率化を支援しました。
高寿園への支援内容
最中屋は、高寿園が介護現場で展開するDXプロジェクトに関して、以下のような支援を行いました:
1.
タイムスタディ実施支援 - 機器やシステム導入後に、現場での業務時間を可視化するタイムスタディを実施。
2.
業務課題抽出支援 - 収集したデータを元に、業務の非効率な要素を分析し、改善のテーマを明確化しました。
3.
コミュニケーション向上研修 - 職員の連携を強化するための研修を行い、チーム力の向上を図りました。
4.
生産性向上目的の社内共有 - 「なぜ生産性を高めるのか」を全職員で話し合う場を設け、共通意識を持つことに貢献しました。
5.
セミナーや学会での発表支援 - 成功事例を共有し、他施設への波及効果を促進しました。
6.
厚生労働省ガイドラインに基づく研修 - 最中屋が主催する現場向け研修会を企画し、実施しました。
これらの支援を通じて、高寿園では職員主体の業務改善文化が醸成され、チームケアの質が向上しました。
今後の展望
最中屋は、今回の受賞を契機に、介護・医療現場の「見える化」「専門性支援」「業務改善」をさらに推進します。特に以下の方針を強化していく予定です:
- - 岡山県を含む中国・四国地域での介護DX支援の拡大
- - ソリューションパッケージ(ハカルトやミエルト)の横展開
- - 地域の自治体や事業者との連携による実証モデルの構築
これにより、地域包括ケアシステムの持続可能な構築や人材確保、および働き方改革に貢献していく考えです。
表彰式と今後の活動
表彰式は2025年11月20日(木)に岡山市内で開催される「2025岡山情報化セミナー」の中で行われる予定です。最中屋は受賞にとどまらず、支援の成果やノウハウを広く発信し、介護・医療現場のデジタル化を加速させるための取り組みを続けていきます。