北長瀬式コミュニティフリッジが全国へ!
2023年10月16日、国連が定める「世界食料デー」に合わせて、岡山市の北長瀬コミュニティフリッジと認定NPO法人むすびえが包括連携協定を締結しました。この協定は、全国各地のこども食堂支援に向けた新たな一歩です。
北長瀬式コミュニティフリッジとは?
岡山市北区の北長瀬で運営される「北長瀬式コミュニティフリッジ」は、地域住民が自発的に食料品や日用品を寄付し、それを必要とする方々が24時間いつでも取りに行ける、まさに“地域のみんなの冷蔵庫”として機能しています。2020年の開始以来、年間2万5千人以上の利用者がこの冷蔵庫を利用し、地域の食支援活動を支えています。
協定の背景と目的
今回の協定では、北長瀬式コミュニティフリッジの運営ノウハウと、むすびえが持つ全国的なネットワークを活用し、地域の食の繋がりを強化し、食品ロス削減を目指します。認定NPO法人むすびえの理事長、三島理恵氏は、協定の意義について次のようにコメントしています。
「人のつながりが減少する現代において、こども食堂は地域の人々が一丸となって支援する重要な役割を果たしています。この取り組みが広がることで、困っている家庭への食料支援が一層強化されることを期待しています。」
冷蔵品寄付の受け入れ増加へ
この連携により、コミュニティフリッジの設置が全国で進むと、食品寄付の受け入れがよりスムーズになります。特に、家庭用冷蔵庫では対応しきれなかった冷蔵品や冷凍品の受け取りが可能になることで、支援の幅が飛躍的に広がります。一般社団法人北長瀬エリアマネジメントの代表理事、新宅宝氏も「全国各地で地域の方々が支援できる基盤づくりを進めたい」と意気込みを見せています。
コミュニティフリッジの仕組み
北長瀬式コミュニティフリッジは、最新のデジタル技術を活用し、運営される仕組みが特徴です。利用者は登録制で、24時間利用可能。電子ロックやクラウドを利用した在庫管理により、食料品や日用品の安全な管理が実現されています。このシステムによって、必要とされる人々が安心して利用できる環境が整っています。
支援の広がりと地域ネットワーク
今回の協定により、むすびえと北長瀬エリアマネジメントは、地域ネットワーク団体とのさらなる連携を強化します。この連携によって、こども食堂の運営者と地域資源の円滑な受け渡しが可能となり、より効率的な支援ネットワークが構築される見込みです。
さらなる展望
この伴った取り組みを通じて、食の支援が全国各地に広がり、地域のつながりが再構築されることが期待されています。特に、子どもたちが安心して食べることができる環境を整えることで、社会全体の持続可能性が向上します。
まとめ
北長瀬式コミュニティフリッジとむすびえの協力によって、日本の食の支援の新たなモデルが確立されます。この取り組みが各地域での食の持続可能性や地域の絆を強める礎となることを願っています。地域の冷蔵庫として、全国各地での好循環が生まれることでしょう。