日本酒「幻の米」 概要
利守酒造株式会社は、岡山県赤磐市に位置し、1868年創業の歴史ある酒蔵です。五代目蔵主、利守弘充氏が手がける新たな最高峰日本酒、「幻の米」が2025年12月20日に世界同時発売されることが発表されました。この日本酒は、酒米「雄町」をその土地の思想や文化として深く考え抜き、農業から酒造り、器づくりに至るまで、一つの理念のもとに製造されています。
概要: 幻の米
本商品の肝は、雄町を単なる原料米としてではなく、この土地の特性を最大限に活かした“土地の思想”の具現化にあると言えるでしょう。「幻の米」という名は、過去に幻と呼ばれた雄町の真価を引き出すための挑戦を象徴しています。この日本酒は、純粋にその土地でしか実現できない味わいを追求するために、精米歩合に頼らず、土地の力を最大限に引き出す米作りを重視しています。
雄町へのこだわり
利守酒造は、雄町がかつて“幻の酒米”とされながらも、取扱いの難しさからその栽培が途絶えた品種であることから、その復活を一手に担ってきました。特に、土壌や農業管理に一貫して取り組むことで、雄町の持つ旨味を最大限に引き出すことに成功したといいます。
商品の特長
1.
農からやり切る哲学
本商品に使用される雄町は、岡山県赤磐市軽部地区の自社田で栽培されています。水はけが良く、栄養豊かな砂礫質の土壌を生かし、土壌改良も徹底しながら栽培しています。過度な精米を行わず、雄町の奥深い旨味をそのまま酒に反映させています。
2.
雄町の旨味を活かした酒造り
米を過度に磨かず、特等以上の雄町を使用することで、豊かな旨味と深みを持つ日本酒が実現しました。これにより、ハイレベルな評価を受ける酒造りが完成しています。
3.
備前焼ボトルによる独自性
「幻の米」は、酒そのものだけでなく、酒を収納するためのボトルにも特別なこだわりがあります。備前焼作家・伊勢崎競氏が制作したオリジナルのボトルには、自社田で収穫した雄町の稲わらが使用されており、全ての要素が岡山の土地で循環する製品として仕上げられました。
商品発売概要
- - 商品名: 酒一筋 幻の米
- - 正式発売日: 2025年12月20日
- - 国内展開店舗: 天満屋百貨店、阪急百貨店梅田本店、自社オンラインストア
- - 販売数量: 世界限定1,500本
- - 価格: 88,000円(税込)
- - 内容量: 500ml
- - 原料米: 岡山県赤磐市軽部産「雄町」(特等以上)
蔵主と開発パートナーの想い
利守蔵主は、雄町の本当の価値は「UMAMI」にあると語ります。このUMAMIを追及するためには、土と向き合い、時間をかけることが不可欠であるとの信念が詰まった一本です。また、株式会社NEWPEACEの高木新平氏も、利守酒造の姿勢を評価し、土と時間をかけて物語を酒に封じ込めることで、本物のブランドの構築ができると確信しています。
最後に
今後、利守酒造は「幻の米」を発端に、雄町のUMAMIや備前焼の文化、岡山の風土が持つ価値を国内外に向けて発信し続ける予定です。農業から酒づくりを一貫して引き受ける姿勢を貫き、日本酒の新たな価値基準を確立することを目指しています。