JALとダイヤ工業の共同開発によるサポートベルト
日本航空(JAL)と医療用品メーカーのダイヤ工業株式会社が共同で開発した座位保持サポートベルトの運用が開始されました。このサポートベルトは、座位保持が難しいお客さまに対して、快適な空の旅をサポートするための専用の製品です。
背景と目的
JALは、航空機利用中におけるお客様の快適さを向上させるための環境改善に努めています。その一環として、2018年にダイヤ工業が開発したサポートベルトに注目し、共同開発の提案がなされました。この製品の導入により、特に身体が不自由な方々に対して、安全で快適な移動を提供することが期待されています。
JAL仕様のサポートベルト
新たに開発されたサポートベルトは、座席のシートベルトと併用する形で利用します。お客様の体の状態に応じて選べる、「ベストタイプ」と「ベルトタイプ」の2種類がございます。これにより、個々の体に合わせたサポートを提供します。
- - ベストタイプ:このタイプはベストのように着用し、バックルで固定します。座席の後ろで交差させてベルトを固定するため、腕を通すのが難しい場合も、片側ずつ着用が可能です。
- - ベルトタイプ:シンプルな一本の帯状で、面ファスナーを止めるだけで装着完了します。体の構造に合わせて、脚や腹部、胸部を固定することができます。
導入実績と影響
JALグループは232機の機体を保有し、その中で国内線133路線、国際線66路線を運航しています。この度、JALはサポートベルトの「ベストタイプ」と「ベルトタイプ」をそれぞれ55製品ずつ導入しました。これにより、特に補助を必要とするお客様の快適さと安全が向上し、選べる座席の幅も広がりました。
期待される効果
JALの担当者は、「今回開発した補助ベルトがすべてのお客様にとっての旅の安心材料となることを期待しています。"サポートベルトがあれば、より多くのお客様が柔軟に座席を選ぶことができる"と述べています。
一方、ダイヤ工業の担当者は、「全てのお客様に満足していただける旅を提供するために、製品が多様な座席に適合できるよう、細部にわたり工夫を凝らしました。引き続き、航空に限らず、乗り物や介護現場においても、利用しやすい製品作りに努めていきます。」と語っています。
このサポートベルトの導入は、身体に不自由のある方々が安心して空の旅を楽しむための一歩です。興味がある方は、ぜひ詳細をJALの公式サイトでチェックしてみてください。
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お問い合わせ
製品に関する質問は、ダイヤ工業株式会社新市場開拓部門(086-282-1217)まで、取材に関するお問い合わせは同社広報部門(086-282-1245)にお問い合わせください。