岡山大学の新プロジェクト
2025-12-20 19:03:21

岡山大学が三好市で自然共生型社会を目指す新プロジェクトを始動

自然共生型社会を目指す新たな試み



国立大学法人岡山大学は、12月6日に徳島県三好市で「おかやまシネコカルチャー(協生農法)プロジェクト」の活動を始めました。このプロジェクトは、内閣府の「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」の一環として、耕作放棄地の再生を目指しています。三好市は美しい棚田の風景が広がり、かつては豊かな農業文化を誇っていましたが、現在は多くの耕作地が手入れ不足の状態にあります。この課題を解決するためには、地域の農業を再生する必要があります。

シネコカルチャーの理念



シネコカルチャー(Synecoculture)とは、多様な作物を組み合わせて育てる農法です。三好市の現状には、このシネコカルチャーが役立つと考えられています。耕作面積が狭い棚田の特性を活かし、農業の多様性を生み出すことで、地域の活性化を図ります。また、地元からのニーズとして、みかん畑の下での葉物野菜栽培があることも、この取り組みの出発点となりました。

ワークショップの開催



今回のワークショップは、岡山大学の参加者と地域の人々とが一堂に会しました。約30人の農家や地域住民、デザイナーが参加し、世代を超えた協働の場が形成されました。岡本覚氏がシネコカルチャーの理念を講演し、生態系の多様性を育むことの重要性を参加者に伝えました。参加者からは、多くの質問が寄せられ、地域のニーズに基づいた真剣な議論が交わされました。

計画の概要



岡山大学の舩倉隆央副本部長が「おかやまシネコカルチャープロジェクト」を紹介し、このプロジェクトが全国からの関心を集めていることを強調しました。その後は、実際に棚田に畝を作り、ビワやブルーベリー、葉物野菜を植え込む作業を行いました。この作業は小さな一歩ではありますが、三好市での協生農法の実証スタートを意味しています。

未来への展望



岡山大学は、今後も一般社団法人シネコカルチャーや地方自治体、企業などと連携し続け、三好市の棚田を舞台にした取り組みを進めます。自然共生と地域文化の再生を両立させる社会実装モデルを構築し、シネコカルチャーを通じた地域共創の輪を広げ、持続可能な未来に向けた新たな共創の形を探求していきます。

持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指す中で、岡山大学が地域の未来を共創する姿勢に注目が寄せられています。岡山大学の活動は、この地域だけでなく、全国、そして世界にとっても重要な意義を持っています。地域の活性化とともに、持続可能な社会を目指した取り組みに今後も期待が高まります。


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