岡山・夢二郷土美術館での特別展示「更けし秋の夜」
2025年の秋、岡山に位置する夢二郷土美術館の分館「夢二生家記念館・少年山荘」で、特別企画展「更けし秋の夜」が開催されます。この展覧会は、9月2日から12月14日までの期間、夢二の生誕地にて開催され、彼の作品を通じて秋の訪れを感じていただけます。
展示内容のご紹介
「夢二生家記念館」では、蔵を改装した展示室に、夢二のふるさとをテーマとした作品が並びます。特に注目は、夢二の生家で初公開となる、彼の絵画による枕屏風《ねたかねなんだか》です。この作品は、古謡を画賛に描かれたもので、温かみのある児童の姿が印象的です。夢二が描いた子どもたちの絵には、普遍的な優しさと懐かしさが感じられ、見る人の心を和ませます。
また、夢二幼少期の部屋も公開され、彼の故郷での生活がどのようなものであったのかを垣間見ることができます。さらに、「重陽の節句」にちなむ特別展示も行われ、夢二が大切にしていた日本の四季を感じることができるでしょう。
一方、少年山荘では、夢二の人生やデザイン、音楽をテーマとした展示が予定されています。音楽やデザインに興味がある方には、特に魅力的な内容が揃っています。展示の中には「婦人グラフ」や秋のお月見を描いた「セノオ楽譜〈月光〉」などがあり、夢二が生み出した作品を音楽と共に楽しむことができます。
特別イベントの開催
今回の企画展では、夢二の誕生日に併せた特別イベントも行われます。9月16日(火)には、来場者全員にオリジナルの夢二絵はがきがプレゼントされ、さらに、特定のカフェを利用すると和三盆がもらえるという嬉しいサービスも。
また、「こども夢二新聞」展示が10月11日から10月26日まで開催され、優秀作品の表彰式も行われます。さらに、11月8日には、全日本高校大学ダンスフェスティバル特別賞受賞作品の公演もあり、夢二の作品とともに秋のひと時を楽しむことができます。
体験コーナーも充実
会期中にはさまざまな体験コーナーも設けられ、夢二の「恋みくじ」や「なりきり夢二フォトスポット」など、訪れる人たちが夢二の世界に没入できる機会が用意されています。また、夢二にちなんだオリジナルのハンカチやミニトートバッグ作りも体験でき、アートを楽しむ時間を持つことができます。
詳細情報
- - 開催期間: 2025年9月2日(火)~12月14日(日)
- - 場所: 夢二生家記念館・少年山荘
- - 開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- - 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日)
- - 入館料: 大人600円、中高大学生250円、小学生200円
夢二の魅力に触れながら、心温まる秋のひとときをお過ごしください。訪れることで、彼の世界観に触れ、忘れられない思い出を創ってみませんか?