岡山大学発のベンチャー企業、ハイドロヴィーナスが華々しく受賞
岡山大学(岡山市北区)の発ベンチャー企業、
株式会社ハイドロヴィーナスが、2025年に開催された三井住友フィナンシャルグループ主催の「
未来X DEMO DAY 2025」で部門別最優秀賞を含む4つの賞を受賞しました。この受賞は、同社の技術力が評価された結果です。
未来X DEMO DAYの概要
未来Xは、2015年に始まった三井住友フィナンシャルグループによるアクセラレーションプログラムをリニューアルしたもので、2021年に誕生しました。本プログラムはスタートアップや事業会社、ベンチャーキャピタル、公的機関などさまざまなプレイヤーが参加し、新規事業の創出を目的としたエコシステムプラットフォームを築いています。
ハイドロヴィーナスの技術
この企業の核となる技術は、
比江島慎二教授が開発した水力発電機「
Hydro-VENUS」です。この発電機は、特異な半円柱型の振り子を水流で振動させ発電する独自の技術を採用しています。従来のプロペラ方式よりも製造コストを抑え、その維持管理も容易に行えるようになっています。この技術は、河川や水路網における持続可能なエネルギー供給を目指しており、環境保護の観点からも非常に重要です。
さらに、ハイドロヴィーナスはAIを活用したセンシング通信ネットワークを構築し、日常管理や氾濫予測を可能にする「
治水DXソリューション」を提供しています。この技術により、電源不足地域でも新たな価値を生み出し、防災および減災の分野でも高い社会的意義が期待されています。
受賞の喜びと今後の展望
DEMO DAYにおいて、同社の代表取締役である
上田剛慈氏が、自社のビジョンや技術についてプレゼンテーションを行いました。その結果、同社の技術力とプロジェクトの将来性が評価され、4つの賞を獲得しました。受賞にあたり、上田代表割は「この評価を大変光栄に思います。持続可能なエネルギーと災害リスク低減の両立を目指し、多くの人々に貢献できる技術を提供していく所存です」とコメントしています。
受賞によって、同社は各賞の授与企業から事業拡大に向けた支援を受ける権利を得るとともに、技術開発を加速させるための資金支援も受けられるようになります。
岡山大学の未来に向けた支援
岡山大学は今後もスタートアップ支援に力を入れ、地域社会や国際社会におけるイノベーション創出を推進していきます。本学では、起業に関するさまざまな支援を行っており、技術シーズやビジネスプランの事業化に向けたアドバイスなどを提供しています。ベンチャー企業設立に興味のある方々は、ぜひお気軽にご相談ください。
岡山大学とハイドロヴィーナスの活動に、今後もご期待ください!