岡山の環境ベンチャー
2025-10-21 15:07:17

岡山発の環境ベンチャー「次の灯」が地域の誇りを胸にものづくり補助金に採択

岡山発の環境ベンチャー「次の灯」が新たな挑戦



岡山県岡山市を拠点にする次の灯株式会社は、創業からわずか8年で経済産業省が実施する「ものづくり・商業・サービス補助金」に見事採択されました。このニュースは、地域に根差した企業が国の評価を受けるという、非常に素晴らしい成果です。
代表取締役の黒川聖馬氏が率いる同社は、廃棄物から新たな価値を生み出す循環型のものづくりを目指しています。このような取り組みが評価され、国からの正式な認可を得たことは、地元企業にとって新たな希望の光となります。

廃棄物から価値を生み出す取り組み



世界では、白金やパラジウムなどの希少金属の需給が厳しくなっていますが、これらは自動車や産業機器の触媒などに使用されています。これまでには廃棄されてきた自動車部品には、高価な金属が多く含まれており、その成分を正確に測定し、再利用する基準を確立することが新しい循環産業を創出する鍵となります。
次の灯株式会社は、そのための高精度な分析装置を導入し、廃棄物を再生材に変えるための技術基盤を整備しています。この試みは単に機器を導入するだけでなく、地域からの循環を生み出すための重要な土台づくりでもあります。

環境負荷を軽減する新しい産業モデル



次の灯のプロジェクトは、環境の負荷を軽減するための再生型ものづくりを実現することを目的としています。これにより、私たちの生活空間を豊かにするだけでなく、CO₂の排出量や原料調達コストの削減といった環境的配慮も期待されています。
今回の補助金採択は、次の灯がこれまで築いてきた技術開発や地域との連携の成果が評価された結果でもあります。今後同社は、補助金を活用して、リサイクルラインの高度化や分析工程の自動化、さらには製造DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していく予定です。

地域から発信する「循環するものづくり」



黒川氏は、「廃棄をなくし、循環を当たり前にするものづくりを岡山から発信したい」と強い意志を表明しています。本プロジェクトは、単なる技術の進歩ではなく、理念と仕組みが評価されたことを嬉しく思っているとのこと。地方企業が世界の環境課題に貢献できることを証明したいとも語ります。
加えて、次の灯は今後、大学や自治体、地元企業と連携し、環境技術やリサイクル技術の地域実装モデルを構築することを目指しています。自治体との協力による廃棄物リサイクルの高度化や、大学との共同研究による新素材の再利用技術開発など、実現可能性を高めるための取り組みが進められています。

持続可能な社会の構築に向けて



さらに次の灯は、国内外での循環型資源ネットワークの構築も視野に入れています。自動車部品やバッテリーなどの資源価値を持つ廃棄物が「再生資源」として流通することで、環境負荷の低減と経済の循環を両立することを目指しています。
同社は「めぐる、つなぐ、地球にイイコト」というブランドステートメントのもと、地域から世界へ向けて持続可能な社会の仕組みをデザインしていくことを目指しています。地域の企業として、岡山の誇りを胸に、次の灯は次なるステージへ進んでいきます。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: 次の灯 環境ベンチャー 循環型ものづくり

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。