WAKUと大学が共同研究、農作物の高温ストレス耐性を向上
株式会社WAKUが、愛媛大学及び豊橋技術科学大学と連携して、抗酸化物質「グルタチオン」を活用した農作物の高温ストレス耐性向上に向けた共同研究を始めました。この研究では、特にトマトやイチゴなどの野菜について、夏季の高温環境での生育安定化に向けた科学的データの構築を目指しています。気候変動が進む中、農業現場は異常気象や猛暑に直面しており、これに伴う苗の枯死や収量の低下が深刻な問題となっています。この状況を受け、WAKUはグルタチオンに注目し、植物が逆境環境に適応するための潤滑油的存在と位置づけています。
研究の背景と目的
気候変動による影響は、農業にとって大きな課題です。特に高温環境下における作物の生育安定性が求められており、これには新しい農業技術が必要とされています。WAKUは、植物に施用することで耐暑性を高める可能性があるグルタチオンの科学的検証を通じて、生産者が信頼できる栽培方法を確立することを目指しています。
研究内容と方向性
愛媛大学の持つ環境制御技術と、豊橋技術科学大学の光合成・蒸散計測技術を活用し、以下の方法で研究を進めます。
- - 対象作物: トマト、イチゴ
- - 試験方法: 温室栽培の植物個体群に対するリアルタイムの光合成蒸散モニタリング
- - 測定項目: 光合成速度、蒸散速度、総コンダクタンス、生育指標(草丈、葉数、茎径など)、収量比較
このように、単なる効果の確認にとどまらず、実用的な農業ガイダンスを整理し、即座に適用可能な施用マニュアルの作成を進めることが目標です。
今後の展望
本研究で得られる知識は、他の高付加価値作物にも利用できると期待されています。WAKUは、愛媛大学と豊橋技術科学大学との共同研究を通じて、日本発の新しいバイオスティミュラント技術を世界に広め、持続可能な農業の未来を切り開く挑戦を続けていきます。
会社概要
- - 会社名: 株式会社WAKU
- - 所在地: 岡山県岡山市北区芳賀5303 ORIC101号室
- - 代表者: 代表取締役 CEO 姫野亮佑
- - 設立: 2022年7月
- - 事業内容: グルタチオンを利用したバイオスティミュラント
- - URL: WAKU公式サイト
お問い合わせ先
研究に関する問い合わせ
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- - 愛媛大学農学研究科 高山弘太郎 TEL: 089-946-9826
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- - 愛媛大学農学研究科 藤内直道 TEL: 089-946-9826
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