岡山大学の研究視察
2025-11-02 00:27:23

岡山大学が内閣府の永澤参事官を迎え、最新の研究施設を視察

岡山大学における最新の研究視察



2025年10月17日、内閣府の永澤剛参事官が岡山大学を訪れ、高等先鋭研究院に位置する異分野基礎科学研究所および共創イノベーションラボ(KIBINOVE)を視察しました。この視察は、岡山大学が進める先端的な研究の実情を理解する重要な機会となりました。

高度な研究環境の整備



岡山大学高等先鋭研究院では、さまざまな分野の研究者が協力し、革新的な研究を行うことを目的としています。永澤参事官の訪問では、沈建仁教授、沼本修孝准教授、蔡弼丞助教がクライオ電子顕微鏡およびクライオトモグラフィの最新機器について詳しく説明しました。

特に、クライオ電子顕微鏡は分子や細胞の構造を高解像度で観察できるため、生命科学や材料科学の分野で重要な役割を果たしています。また、クライオトモグラフィは新たに導入された技術で、試料を劣化させずに観察できるメリットがあります。

機器の共同利用促進



研究者たちはこれらの先端機器を共同で利用しており、操縦に関しても容易に行えるようにメーカーからのトレーニングを受けています。これにより、機器の操作の難易度を下げることにもつながっています。永澤参事官からの問いに対し、大学は同じ製造元の機器を導入することで規格を統一し、トラブルを減少させる取り組みを行っていると説明しました。

J-PEAKSと研究の戦略



視察の後、KIBINOVEのレセプションエリアに移り、河本雅紀、研究・イノベーション共創機構筆頭副機構長が文部科学省による「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に基づく本学の研究戦略について紹介しました。参加者には岡山大学の若手事務職員を含む約20名がおり、研究大学としての新たな取り組みや研究環境の強化に向けた計画について熱心に聴講していました。

この取り組みは、研究基盤の構築や人事制度の改革を通じて岡山大学が目指す長期ビジョン2025の実現に向かっています。クライオ電子顕微鏡とクライオトモグラフィの機器共用は11月より開始される予定で、さらに多くの研究者が恩恵を受けることが期待されています。

未来の研究の礎



岡山大学は地域に根ざした研究大学として、持続可能で特徴的な研究を進めています。内閣府の視察は、この大学が持つ多様な研究の可能性を示す一端となりました。今後も地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たしながら、岡山大学が新たな研究の潮流を生み出していくことに期待が高まります。


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