備前市美術館で開催『浦上コレクション北斎漫画画狂！画驚！画叫！』特別展

浦上コレクション北斎漫画特別展

2026年の初冬から春にかけて、備前市美術館にて特別展『浦上コレクション北斎漫画画狂！画驚！！画叫！！』が開催されます。この展示は、備前市美術館の開館を記念するもので、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎が描いた『北斎漫画』に焦点を当てています。

北斎の偉業

葛飾北斎（1760-1849）は、日本の浮世絵界において不朽の名作を残した偉大なアーティストです。彼が生涯にわたって創作した作品は、3万点を超え、その多様性と風格から、国内外の人々を魅了し続けています。特に『北斎漫画』は、彼の最高傑作の一つであり、弟子たちに向けた絵手本として刊行が開始されました。緻密でありながらユーモラスな表現は、北斎の非凡なデッサン力を証明するものです。

この特別展では、著名な蒐集家である浦上満氏が所蔵する約200点の『北斎漫画』の名作が展示されます。これらは、北斎の技巧が光る作品ばかりで、観覧者は彼の独特な視点と創造性に触れることができます。

ジャポニスムと北斎の影響

北斎のスタイルは、19世紀のヨーロッパにおいてジャポニスムの流行を引き起こしました。彼の作品は、欧州のアーティストにも大きな影響を与えました。展示では、北斎の作品にインスパイアを受けたジャポニスムの陶磁器も紹介され、浮世絵の影響がどのように美術の枠を超えて広がったのかを知ることができます。

開催概要

- 会期: 2026年1月10日（土）～ 3月8日（日）
- 会場: 備前市美術館 2階展示室1・2・3
- 主催: 備前市美術館、山陽新聞社
- 監修: 浦上満（浦上蒼穹堂代表）
- 観覧料: 一般 1,000円、大学生・専門学校生・高校生 800円、中学生以下無料

特別プログラム

本展では、北斎に関する講演会やワークショップが用意されています。例えば、1月10日には浦上満氏が講師を務める講演会「世界を驚かせた北斎と『北斎漫画』」が行われ、また1月24日には「雀踊りのパラパラ漫画を和綴じ本でつくろう！」のワークショップも開催される予定です。参加者は特別な体験を通じて北斎の世界を深く理解できることでしょう。

また、展示室では学芸員による見どころ紹介も行われ、北斎作品の魅力を直接解説してもらえる機会もあります。

アクセスと詳細情報

備前市美術館は、JR赤穂線の伊部駅から徒歩1分という好立地にあります。開館時間は午前9時から午後5時までで、月曜日が休館日となっています。美術館の公式サイトでは最新の情報が掲載されていますので、訪問を計画する際にはぜひチェックしてください。

この特別展では、北斎の独特な世界観とその影響力を体験することができる貴重な機会です。みなさんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。