岡山大学で生成AI活用の最新事情を共有する「OI-Start生成AI活用共有会」開催

岡山大学で「OI-Start生成AI活用共有会」が開催

国立大学法人岡山大学は、2025年11月9日に津島キャンパスで「OI-Start生成AI活用共有会」を開催しました。このイベントは、産学官の参加者が急速に進化するAIの活用方法について意見を交わし、地域の企業が生成AIを通じた発展を目指すための交流の場として設けられました。

約130名が集まった会場では、初めにOi-Start会長である岡山大学の野上保之教授が、その主旨を説明しました。彼は「AIの時代において、岡山としての特徴を発揮する必要がある」と訴え、意見交換の重要性を強調しました。続いて、ピープルソフトウェア株式会社を始めとする7つの企業が登壇し、各社の生成AI活用事例を発表しました。

発表の内容は多岐にわたり、例えば、深層学習を用いた画像の生成や、生成AIの導入を後押しするためのガイドライン策定の背景、さらには特有のAIツール開発に関する事例などが共有されました。参加者はそれぞれの知見を持ち寄り、生成AIサービスのデモンストレーションも行われるなど、非常に活気にあふれたセッションとなりました。

その後、岡山大学の門田暁人教授が「ソフトウェア開発における生成AIの活用」についての講演を行い、国内外の現状や将来的な展望について述べました。この講演を通じて、参加者は生成AIがソフトウェア開発に与える影響や課題について深く考える機会を得ました。

イベントの最後には、リアルタイムで寄せられた質問をもとにした意見交換が行われ、生成AIの新しい活用法や導入ガイドラインの策定、著作権問題、岡山を含む地域の競争優位性確保についての議論に花が咲きました。野上教授は、「これからの岡山の発展に向け、今日の知見を役立ててほしい」と参加者に励ましの言葉を送りました。

特に学生からは、「AIを活用した植物の研究に取り組んでおり、こうしたイベントに参加できたことが非常に有意義だった」との声もあり、今後の学びにつながる貴重な体験となったようです。

今後もOI-Startは、地域におけるデジタルイノベーションの支援を強化し、産学官が共同で新しい価値を生み出すための取り組みを続けていきます。岡山大学の先進的な活動に今後も注目が集まることでしょう。