岡山のドローン訓練
2025-12-02 10:15:32

ドローンを駆使した大規模防災訓練が岡山で成功裏に実施

ドローンを活用した新たな防災訓練



2025年11月23日、岡山県岡山市の一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会と広島県福山市の株式会社MITINASが主催し、内閣府、広島県、福山市と連携した大規模防災訓練が実施されました。この訓練では、ドローンの4機が同時に運用され、災害時における迅速な物資輸送や避難指示などを実践的に学ぶ機会となりました。

訓練の背景と目的



近年、全国各地で発生する豪雨災害や地震により、孤立した集落が生じています。特に2024年の能登半島地震では、交通が遮断され、多くの住民が孤立してしまう事態が発生しました。これを受け、協会はドローンによる迅速な物資輸送や安否確認の重要性を痛感し、平常時からの訓練を行う必要性を提言してきました。

福山市中条学区、特に三谷地区は山間部に位置しており、豪雨や地震によって孤立する危険性が高いため、地域の防災力を向上させるための訓練が企画されました。

訓練概要



訓練は09時から11時までの2時間にわたり、広島県福山市中条学区で実施されました。参加者数は300名以上で、地元住民や行政、消防団員など多くの関係者が集まりました。訓練のハイライトは以下の通りです。

1. 人文字「SOS」の確認

三谷分校のグラウンドには70名の住民が集まり、協力して人文字で「SOS」を形成。この人文字は、上空からドローンで確認され、孤立状況の評価と緊急支援が必要かどうかの判断を行いました。

2. ドローンによる双方向通信

調査用ドローンにスピーカーを搭載し、避難者との双方向通信を実施。ドローンからの呼びかけとともに避難者の状況を確認したり、安否確認を行ったりしました。参加者からは「ドローンによる視点を実際に見られて学びが多かった」と好評でした。

3. 物資輸送の実施

大型物資輸送ドローンを用い、中条小学校から約3km離れた地点へ物資(食料や水)を輸送しました。これにより、孤立地域への実際の物資供給の流れを体験しました。

4. 4機体の同時運用

1台のPCから4つのドローンを同時に制御し、複数のミッションを見事にこなしました。これは災害時におけるドローン運用の効率化を証明するものでした。

実践と成果


本訓練を通じて、地域住民が「どのようにして避難されやすくなるか」を体験的に学ぶことができ、地域の防災意識の向上にも寄与しました。ドローン技術の活用がもたらす新たな可能性を地域の安全に生かすことが期待されます。

今後は、このモデルを全国の自治体に展開し、地域の特性に応じた防災訓練を提供していく予定です。また、地域住民と協力した訓練プログラムの提供を通じて、ますます防災力を高めてまいります。


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