岡山大学と玉野市の新たな試み
2025-11-02 01:47:22

岡山大学が玉野市と協力し観光客向けアンケートの取り組みをスタート

岡山大学が玉野市と連携した観光客向けアンケートプロジェクト



国立大学法人岡山大学が事務局を務める「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)」は、玉野市とのコラボレーションにより、観光客向けアンケートの回収率を高める新たな取り組みを開始しました。このプロジェクトの背景には、瀬戸内国際芸術祭に関連する観光客からのアンケート回収が思うように進んでいなかったという課題があります。

新しい仕掛けで観光客の声を集める



玉野市では地域への訪問者からの意見を収集し、そのデータを地域活性化に活用することが求められていました。そこで、岡山大学は地域、企業、学生ベンチャーとの強力なチームを築き、「多くの観光客に回答してもらえる仕掛け」を構築することを目指しました。

このプロジェクトは、今年5月に開催されたOI-Start主催のオープンイノベーションイベント「Match Up vol.3」から新たな展望が生まれたことがきっかけです。文創局出身の出展者、石塚王子ペーパーパッケージング株式会社は、「パックポン」という新商品を開発し、玉野市のアーティストにデザインを依頼。アンケートに回答した人に対して、このパックをトイカプセル形式で配布するというユニークなアイデアを採用しました。

アンケート回答者への特典提供



これに加え、アンケートをタブレットで回答することで自動的にコインが発行され、そのコインでトイカプセルマシンを利用できる仕組みを導入しました。このシステムは、岡山大学から生まれたベンチャー企業、株式会社MOSAdemyの技術によって実現されています。こうすることで、来場者はアンケートに答えるだけでなく、楽しみながらその結果に参加できるようになりました。この取り組みの結果、回答率が目を見張るほど向上したと報告されています。

成果と未来への期待



トイカプセルマシンは、多くの観光客が訪れる宇野駅に設置されており、その効果はすでに現れています。夏の会期に比べ、回答数は大幅に増加したとのことです。地域、大学、企業、そしてクリエイティブなアイデアを持つ学生ベンチャーが一体となり、成功を収めているこのプロジェクトは、地域活性化に向けた新たな一歩となりました。

さらに、石塚王子ペーパーパッケージングの「パックポン」は、環境負荷の見える化にも貢献しています。岡山大学の社会文化科学学域の天王寺谷達将准教授の研究室がCFP(カーボンフットプリント)算定支援を行っており、地域産業の革新モデルとして注目されています。

今回の取り組みは、OI-Startを通じて大学、行政、企業、学生ベンチャーが繋がり、偶然の出会いから新しい価値が生まれた好例です。岡山大学は今後もこうした小さなイノベーションの連鎖に注力し、地域の課題解決に積極的に貢献していく姿勢を続けることを期待されています。今後のさらなる取り組みに注目が集まります。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

関連リンク

サードペディア百科事典: 岡山大学 玉野市 アート×テクノロジー

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。