不登校の子どもたちに新たな居場所を
2026年1月22日、岡山県倉敷市のオルタナティブスクール「竹林のスコレー」にて、3年間の成果を報告する会が開催されました。この会には、岡山県教育委員会や倉敷市の関係者、不登校支援に携わる方々が集まり、自然環境を利用した学びや、子どもたちの成長についての理解を深める貴重な機会となりました。
開校3年間の成長と試行錯誤
「竹林のスコレー」は、不登校の子どもたちに「もう一つの居場所」を提供することを目的に設立されました。初年度から始まったこの取り組みは、子どもたち一人一人のペースや興味を尊重し、自然の中で自由な学びを実践することに重点を置いています。報告会では、これまでの実践内容や子どもたちの成長の様子が詳しく共有されました。
「今、どう過ごしているか」を重視
報告会では、参加している子どもたちの様子や、保護者からの声も紹介されました。スコレーには日常的に通う子どもだけでなく、心身の負担を感じたときに訪れる安心の場として利用する子どもたちもいます。通う時間の長さは様々でありながらも、共通するのは「自己肯定感や元気を取り戻す」という成長の変化です。
保護者からは、「子どもが家でたくさん話すようになった」、「笑顔が増えた」との感想が寄せられました。一方で、スコレーのスタッフの温かいサポートが、子どもたちの心に確かな変化をもたらしていることが強調されました。
フィールド見学会での子どもたちの役割
報告会の後にはフィールド見学が行われ、子どもたちが自ら案内役となり、その成長した姿を見せました。鶏の抱き方を教えたり、遊び場で安全対策を行ったりする姿には、大人を気遣う心や誇りが感じられました。
参加者は「この子たちが安心して過ごしていることが伝わってくる」と、多様な関係性が育まれていることを実感しました。特に、スコレーの子どもたちが次回の行事について自信を持って発表する様子には、会場全体が温かい雰囲気に包まれました。
行政と連携した新たな試み
竹林のスコレーは、2025年10月からは倉敷市の「出席扱い」の認定を受け、教育委員会や学校との連携を強化しています。今後も安心して過ごせる環境を提供するために、家庭や学校とのコミュニケーションを大切にし、共同でする支援体制を築くことを目指しています。
主催者は、テストや評価のない自由な環境が、子ども一人ひとりの存在を支える重要な要素であると説明しました。多様な大人たちが関与し、ただ見守るだけでなく、子どもたちの成長を温かくサポートしています。
保護者へのメッセージ
不登校の子どもたちを持つ保護者に向けて、竹林のスコレーは「学校の代替」だけでなく「選べる第三の居場所」であるとのメッセージを寄せています。子どもが自分のペースで時間を過ごすことで、自己肯定感を保つことができるよう支援を続けていく覚悟を示しています。
3周年を迎える竹林のスコレーは、まだ多くの課題を抱えているものの、自然の中で「生きる力」を育む学びの場として、地域の子どもたちの未来の選択肢を広げるよう尽力していきます。