展覧会「柳宗悦が出会った沖縄の美 琉球の民藝」
沖縄の伝統工芸と美を再評価する展覧会「柳宗悦が出会った沖縄の美 琉球の民藝」が2026年の夏、東京と大阪にて開催されます。この展覧会は、高島屋が日本民藝館の主催、沖縄県の後援を受けて行うもので、柳宗悦が沖縄の美に魅了された背景や、彼が収集した多様な民藝作品を紹介します。
開催の背景
2026年は、火災によって焼失した首里城正殿の再建が待たれている年でもあり、それと同時に、柳宗悦らによる民藝の理念が確立されてから100年という重要な節目にあたります。本展では、沖縄工芸の持つ不変な価値を再確認し、柳が「宝の山」と称賛した美をさらに深く理解することを目的としています。
民藝の魅力
民藝とは、工芸品や日常の道具に宿る「用の美」を称賛する思想で、柳宗悦が提唱した運動です。彼は、沖縄の色鮮やかな染織や陶器などに魅了され、1938年から4度にわたって沖縄を訪れ、現地の文化を学びました。彼の眼差しは、沖縄の独自の風土から生まれた暮らしの道具や表現文化に向けられました。
展示内容
本展では約100点の作品を展示予定です。日本民藝館が所蔵する琉球民藝コレクションのほか、柳と同時代の民藝作家たちの作品も取り入れます。具体的な展示テーマは次の通りです。
1.
序章: 柳宗悦と沖縄民藝との出会い ここでは、柳が沖縄の美に惹かれた原点を紹介します。
2.
第一章: 琉球の染物 色とりどりの紅型や型紙を通じて、沖縄の染色文化を掘り下げます。
3.
第二章: 琉球の織物 芭蕉布や絣などの織物を通じて、沖縄の織文化の多様性を紹介します。
4.
第三章: 琉球の焼物 日常で使われる陶器の美しさを展示し、地域の土が生んだ作品を魅せます。
5.
第四章: 琉球の風物 沖縄の暮らしや芸能に根付いた道具や文化を網羅的に展示します。
6.
第五章: 沖縄と民藝運動の作家たち 戦後の作家たちによる作品や、柳と同時代の民藝作家たちの作品を展示します。
さらに、文化映画「琉球の民藝」も上映され、沖縄の日常生活や文化を視覚的に楽しむことができます。
展示・即売「民藝展」
今回の展覧会に合わせて全国各地から様々な民藝作品が集まる「民藝展」も開催されます。地域の工芸品や作り手の作品を直接手に取り、買うことができる貴重な機会となります。また、民藝の理解を深めるためのトークショーやワークショップも予定されています。
開催概要
- 日時: 2026年8月26日(水)〜9月6日(日)
- 場所: 日本橋高島屋S.C. 本館 8階催会場
- 日時: 2026年9月9日(水)〜9月21日(月・祝)
- 場所: 大阪高島屋 7階催会場
入場料は一般1,200円、大学・高校生1,000円、中学生以下は無料となっています。
この展覧会で、沖縄の美と民藝の深さをぜひ体感してみてください。私たちの生活を豊かにする「用の美」を再発見できるはずです。