岡山大学が小学生に贈る「トンボの学校」
2025年の夏、岡山大学工学部が小学生を対象にした特別な公開講座「トンボの学校」を開催しました。このイベントには、岡山市を中心に集まった小学生とその保護者を合わせて102人が参加し、トンボの生態について楽しく学びました。
伊藤教授のあいさつでスタート
開講式では、岡山大学の前田守弘教授が挨拶を行い、子どもたちに「魚が好きな人は?」や「カエルが好きな人は?」といった問いかけをし、楽しい雰囲気を作り出しました。子供たちからは「はい!」と元気な声が返ってきて、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
トンボ採集の実践
式の後、参加者は岡山大学内の誕生池に移動し、本学卒業生でもある株式会社ウエスコの貸谷康宏氏によるレクチャーのもと、トンボの採集に挑戦しました。児童たちは、実際に手を使ってトンボを捕まえ、なんと約10種類に達する種類を観察することができました。こうした体験を通じて、子どもたちは自然の美しさとその大切さを実感しました。
補足的な学びを深める展示
後半では、環境理工棟の講義室で、トンボについての詳細な解説が行われました。また、様々な自然や生物に関する展示も行われ、「顕微鏡で生きものを観察しよう!」という企画や「ワクワク水辺ミュージアム」など、子どもたちが環境について学ぶ機会が盛りだくさんでした。これにより、参加者は生き物と環境保全の重要性を一緒に考える機会を得ることができました。
創造力を育むポスター制作
特に印象的だったのが、「風をつかまえ未来にはばたくトンボポスターを作ろう!」のアクティビティです。子どもたちは色鉛筆でそれぞれトンボのイラストを描き、集まった作品はカラフルで華やかなポスターに仕上がりました。完成したポスターの前で全員での集合写真も撮影し、終始楽しげな雰囲気に包まれました。
トンボ・岡大クイズで盛り上がる
講座の締めくくりには、学生たちが企画した「トンボと岡大の秘密を暴け!トンボ・岡大◯×クイズ」が行われました。ユニークな設問に子どもたちは悩みつつも、正解するたびに講義室が歓声に包まれ、活気溢れる瞬間が続きました。
環境教育の意義
このプロジェクトは、環境マネジメントと生態学の融合による「応用生態工学」の重要性を子供たちに伝える素晴らしい機会でもありました。地元岡山の特色を活かした環境教育を通じ、未来の地域リーダーとして育っていく子どもたちを応援していきたいですね。
岡山大学の「トンボの学校」は、参加者にとって思い出に残る貴重な経験となり、また新たな学びを提供する素晴らしい取り組みでした。今後も地域での活動を通じて、環境問題への理解を深める機会を増やしていくことに期待したいです。