新しい価値創出へ向けて
2025年12月17日(水)、真庭市にて新たな取り組みがスタートしました。その名も『蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム』です。このコンソーシアムは、脱脂粉乳の課題解決を促進し、地域資源を最大限に活用することを目的としています。
脱脂粉乳の現状と課題
全国各地で酪農業が盛んな中、脱脂粉乳の需要が急速に変動し、供給過剰や在庫の問題が顕著になっています。これにより、酪農経営への影響が深刻化しており、廃棄ロスを削減しながら新たな付加価値を生み出すことが急務となっています。このコンソーシアムでは、特にこの脱脂粉乳をテーマに、新しいアプローチを模索していくことを目指します。
コンソーシアムの構成メンバー
このプロジェクトに参画しているのは、地域の丹後王国ブルワリーや蒜山酪農農業協同組合、さらには真庭市、ABC Cooking Studio、東京理科大学インベストメント・マネジメント、そしてスタートアップ企業であるMycoGenomeです。それぞれの団体が自身の専門性を持ち寄り、一貫したプロジェクト推進を図ります。
- - 丹後王国ブルワリー: 食品加工や商品開発を担当し、プロジェクト全体を牽引します。
- - 蒜山酪農: 原料の提供と酪農現場における知見を共有し、実践的なサポートを行います。
- - ABC Cooking Studio: 脱脂粉乳を使ったメニューの開発を行い、家庭での実践を促します。
- - 東京理科大学インベストメント・マネジメント: 脱脂粉乳の活用に関する調査を行い、理論的な基盤を提供します。
- - MycoGenome: 微生物技術を用いた脱脂粉乳の新しい活用法を研究し、革新をもたらします。
- - 岡山県真庭市: 地域資源の活用を支援し、連携を深めます。
目指す未来
本コンソーシアムの設立は、脱脂粉乳の新たな活用法を見つけ出すための第一歩です。地域資源を活かした循環型モデルの確立を目指し、様々な取り組みが行われます。例えば、脱脂粉乳から新しい食品を生み出すための研究や、他業種との連携を通じて新しいビジネスモデルを構築していくことの重要性も強調されるでしょう。
地域内外からの期待が寄せられるこの取り組みは、個々の団体の専門性と地域の資源が結集したものです。これにより、問題解決だけでなく、地域の活性化にも寄与することが期待されています。今後の展開に、ぜひご注目ください。
これからも『蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム』は、地域のために新たな価値創造の道筋を探り続けます。活発な産業と学術界、行政の連携による地方創生の新しいモデルの確立に向け、さらなる努力を重ねていくことでしょう。