新たな岡山の魅力「キビダン」の誕生
岡山の吉備路から、まったく新しい地域の味覚「キビダン」が登場しました。この新名物は、古代吉備王国の歴史と伝説を基にした商品で、特に「桃太郎」と深く結びつく鬼伝説に焦点を当てています。
鬼伝説とキビダンの背景
岡山と言えば、多くの人にとって「桃太郎」の物語がまず思い浮かぶでしょう。しかし、その原型となったのが吉備路に伝わる温羅退治の伝説です。この伝説は、勇者・吉備津彦命と鬼・温羅の戦いを中心に織りなされます。鬼ノ城や吉備津神社など、現在でもその舞台を訪れることができ、訪問者たちはその歴史的な意義を肌で感じることができます。古代の神話と現代の食文化を融合させた「キビダン」は、そんな豊かな歴史を感じられる新しい形のおみやげとして誕生しました。
製造元との協業
「キビダン」の製造には、明治14年に創業した老舗「山脇山月堂」が携わっています。ここでは、きなこの香ばしさを活かした、柔らかく風味豊かなきびだんごが作られています。安心で安定した品質の味わいは、長年の伝統を持つ老舗ならではのもの。アップデート吉備路とのコラボレーションにより、新しい物語もしっかりと込められています。
デザインと物語
「キビダン」のパッケージは、地域ブランド「こふん王国」のアイドルキャラクター「ハニワ」を用いた遊び心あふれるデザインです。このイラストは、岡山県出身の漫画家・イラストレーター、みや中みえ氏によって手がけられています。味わいだけでなく、視覚的にも楽しめる商品となっており、従来のきびだんごファンだけでなく、新たな層の顧客を引きつけることを意図しています。
さらに、商品に同封されるしおりには、鬼伝説の名場面を描いた4コマ漫画が掲載されています。これにより、消費者はただ食べるだけでなく、その背景にあるストーリーにも触れることができます。「食べる」楽しさから「知る・訪れる」楽しさへとつなげる、この新しい試みが「キビダン」の大きな魅力です。
商品詳細
「キビダン」は、商品名の通り、きなこ風味のきびだんごが6個入ったセットとして販売されます。価格は税込500円で、岡山の吉備路エリアが主な販売場所です。未来に向けて、オンライン販売の計画も進めており、まずは現在進行中のクラウドファンディングプロジェクト「晴れフレ岡山」を通じて資金を集めています。これにより、全国の消費者にもこの魅力が届けられるようになるでしょう。
今後の展開
吉備路を舞台にした「キビダン」を通じて、岡山の魅力を伝える活動がさらに広がることを期待しています。アップデート吉備路は、歴史や文化を現代の感覚で“アップデート”し、地域の新たな魅力を発信し続けています。古き良き時代から受け継いできた伝説を今に引き継ぎ、未来へとつなげていく試みに注目が集まります。公式サイトやSNSを通じて、今後の展開に是非ご注目ください。