岡山大学が益田市と連携しスマート・ヘルスケア事業を推進!
2025年の6月3日、岡山大学(本部:岡山市北区)は益田市役所において、「第2次益田市スマート・ヘルスケア推進事業に関する協定書」を締結しました。この協定には、岡山大学の学長である那須保友氏、益田市の市長山本浩章氏、そして益田市医師会の会長大畑力氏が出席しました。
健康課題解決への第一歩
この協定は、益田市が抱える脳卒中の発症予防に向けた取り組みの一環です。岡山大学は、2019年に連携を結び、デジタル家庭用血圧計を使った市民の血圧管理データを収集し、医歯薬学域の神田秀幸教授がその解析を行っています。今回の取り組みでは、益田市医師会を交えた三者連携が強化され、長期的なデータ収集を促進させることを目指しています。
那須学長は協定書署名時、「デジタルの力で地方の健康を支えることに全力を注いでいく」と述べ、益田市の未来に寄与することの重要性を強調しました。この協定によって、実際のデータに基づいた地域医療の改革が期待されます。
偉人の足跡を辿る
協定署名の後、那須学長は益田市立秦記念館を訪問しました。この記念館は、岡山大学の前身である岡山第三高等学校医学部を卒業した、著名な医師である秦佐八郎氏を称える場所です。秦先生はドイツ留学中にノーベル賞技術者と共に化学療法薬の開発に成功した人物です。
彼の業績を継承し、岡山大学も地域の中核大学として革新的な研究を進め、社会的課題の解決に貢献していく意向を示しています。
地域医療の可能性
この協定は、岡山大学が地域医療における新たなモデルを提案する一歩となります。デジタル技術を活用したヘルスケアの進展は、益田市に限らず、全国の地域医療の質を向上させる可能性を秘めています。また、岡山大学はSDGs(持続可能な開発目標)にも積極的に取り組んでおり、地域の持続可能性向上にも寄与しています。
今後もさらに多様な取り組みを通じて地域への貢献を果たしていく岡山大学から目が離せません。
地域に密着した大学の視点や取り組みは、私たちにも大きな影響を及ぼすものです。岡山大学の挑戦と成果をぜひ注目していきましょう。