書道に挑む高校生たちが輝く、菅公賞の贈呈式開催
2025年に香川県で開催される第49回全国高等学校総合文化祭(通称:総文祭)。このイベントにおいて、書道部門の特別賞として設立された「菅公賞」が、書道に情熱を注ぐ高校生たちに贈られました。今回、菅公学生服株式会社は、受賞者5名にそれぞれ特製の賞状を贈呈しました。この賞状は、制服に使用されている生地を用いて、金糸と銀糸で選考理由を刺繍として表現したものです。
菅公賞の贈呈式では、受賞者たちが作品やその制作過程について語ったコメントがあり、多くの感動を呼び起こしました。受賞者の一人、岡山県立倉敷工業高等学校の渡邉葉留奈さんは、百人一首から自身の好きな歌を選び、優美さと流麗さを表現した作品に対して高い評価を受けました。彼女は、「工業高校で学びながら書道を続けることができ、地元の企業から名誉ある賞を受け取れることに大変光栄を感じています」とコメントしています。
総文祭書道部門は、全国から集まった約300点の作品が展示され、その中から選ばれた特別賞5点が菅公賞に選出されました。各受賞者は、自身の作品が持つ独自の美を最大限に表現し、筆を通じてその想いを伝えました。また、受賞者たちは互いに作品制作の過程を共有し合い、書道の楽しさを再確認する契機ともなったことでしょう。
賞を受け取った5名の受賞者と作品紹介
1.
太田幸太朗さん(函館市立函館高等学校3年生)
作品名: 「寒巌の地霊」
作品説明: 厳冬の海岸に悠然と立つ巖に宿る霊的な存在が豊かに表現された一枚。
受賞コメント: 「地元の立待岬の情景をイメージして書きました。仲間たちと過ごした時間が貴重な体験となりました。」
2.
小林朋笑さん(山梨県立都留高等学校3年生)
作品名: 「建」
作品説明: 用具の特徴を活かし、立体感のある文字の造形が際立つ作品。
受賞コメント: 「多くの書に触れて、書道への意識が変わりました。挑戦していきたい書体も増えました。」
3.
渡邉葉留奈さん(岡山県立倉敷工業高等学校2年生)
作品名: 「小倉百人一首より」
作品説明: 古筆の技法を駆使し、流麗な連綿線が印象的な作品。
受賞コメント: 「美しい仮名の世界を表現できたことが嬉しいです。今後も学び続けていきます。」
4.
西原瑞葉さん(佐賀県立佐賀北高等学校3年生)
作品名: 「臨楊峴」
作品説明: 楊峴の独特な字形と波のような筆跡が魅力的な作品。
受賞コメント: 「制作中に多くの情熱を注ぎました。さらに成長できる機会を与えていただきました。」
5.
内田美心さん(鹿児島県立屋久島高等学校3年生)
作品名: 「島崎藤村詩」
作品説明: 漢字と仮名が調和し、詩文の情景が美しく表現された作品。
受賞コメント: 「顧問の先生や仲間に感謝しています。作品を通じて多くのことを学びました。」
菅公学生服の想い
菅公学生服は、学問の神様として知られる菅原道真公の志を受け継ぎ、学びを通じて子どもたちの夢を支える活動をしてきました。これからも「未来に、エールを。」をテーマに、学生生活を支えるすべての人に寄り添い続ける所存です。
この記念すべき菅公賞は、書道という芸術を通じて、高校生たちの成長を見守る機会となり、多くの人々に感動を与えました。これからの彼らの活躍に期待が寄せられます。