岡山大学、国連での革新的なサステナビリティに関する発表
国立大学法人岡山大学は、スイス・ジュネーブで開催された国連の「開発のための科学技術委員会」(CSTD)において、グローバル・エンゲージメント担当の横井篤文副学長がメインセッションに登壇しました。この会合は、国際的なサステナビリティの取り組みが議論される重要な場で、岡山大学が示す研究の成果に世界が注目しました。
横井副学長は、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のサステナビリティオフィス(MITOS)において招聘客員教員として活動した経験を基に、具体的な取り組みを紹介しました。彼は、大学のキャンパスをサステナビリティ研究の実証実験場として活用することの重要性を語り、AIやデータサイエンスを駆使した革新的な施策が推進されていることを強調しました。
今回のメインセッションでは、ガーナやモザンビーク、モンゴル、ウズベキスタンなど様々な国の代表が発表を行い、その中で岡山大学の取り組みも評価されました。特に横井副学長が紹介した、日本の「デジタル田園健康特区」に関する事例は、地域と大学が連携して持続可能な社会を目指す重要なモデルとして注目されました。
このセッションでは、参加者からの質問が相次ぎ、各国政府の代表が横井副学長との意見交換を希望するなど、岡山大学に対する関心の高さがうかがえました。さらに、国連貿易開発会議(UNCTAD)との連携や新たなプロジェクトに関する協議も行われ、今後の発展が期待されています。
岡山大学は、これからもSTI for SDGsを実施するUNCTADとの直接連携を強化し、地域と地球の未来を共創する取り組みを推進していく予定です。地域中核の研究大学として、持続可能な社会の実現に寄与する活動を展開していきます。
※国連貿易開発会議(UNCTAD)について
UNCTADは1964年に設立された国連の中心的な機関であり、途上国の貿易や投資に関する問題に対処しています。グローバリゼーションから生じる様々な課題に対して、途上国を支援する役割も果たしています。岡山大学との提携により、持続可能な開発の人材育成に向けた新たな道を模索しています。
岡山大学は、地域社会の中核としての役割を果たしながら、さらに国際的な舞台でその存在感を高めていくことが期待されています。新時代の挑戦に立ち向かい、変革を推進する岡山大学の活動に、ぜひご注目ください。