岡山県とマイナビが結ぶ新たな協定
先日、岡山県と株式会社マイナビが「若者の地元愛着心の醸成に関する連携協定」を締結しました。この取り組みは、岡山の高校生が地域に対する理解や愛着を深め、地元企業の魅力を実感できるようにすることを目的としています。協定の締結式は、岡山県庁で行われ、出席された知事の伊原木隆太氏とマイナビの社長である土屋芳明氏がその意義について語りました。
連携協定の狙い
この協定は、高校で必修科目として導入されている「総合的な探究の時間」を活用し、地元企業の知名度を上げるためのプログラム『Locus』(ローカス)を通じて、地域の企業に対する理解を促進し、地元就職を後押しすることにあります。
岡山県では、若者の県外転出が問題として取り上げられており、この流出を防ぐための取り組みが求められています。学生が地元企業でのキャリアを考えるきっかけを作り、地域に根ざした人材の還流が促進されることが期待されています。
具体的な取り組み内容
今後、以下のような活動が展開されていく予定です:
- - 地域や企業の魅力を伝える:マイナビと岡山県が協力し、地域の特性や地元企業の強みを高校生に伝えます。
- - 課題解決力の育成:高校生が実際の企業の課題を学ぶことで、問題発見・解決スキルを身に付けます。
- - フィールドスタディの実施:地域企業との接点を持つことができる「フィールドスタディ」を通じて、企業の実情や実際の問題を体感する機会を提供します。
これらのプログラムを通じて、若者たちが地域の魅力を感じ、将来的に地元に戻ろうとする動機付けにつなげます。
『Locus』プログラムの特徴
『Locus』は、地域・業界・企業の現状を深く知り、社会が求める課題解決力を高めるための教育プログラムです。これまでに約20万人の高校生が参加し、地域課題の理解を深めるためのワークショップや動画教室を通じて学んできました。
プログラムの初めには、各自治体の総合計画などを基に地域の課題についての学習が提供され、その後、高校内での実践的な学習が行われます。さらに、地域企業との直接的な結びつきが生まれるフィールドスタディでは、リーダーの指導のもとに課題解決事例を学び、学んだことをクラスで共有することで、自ら考える力を養います。
今後、この協定を通じて岡山の若者が地元の魅力を再発見し、自らのキャリアを地域に結びつけることができる機会が広がっていくことが期待されています。地域愛に満ちた新たな岡山の未来に、目を向けてみてはいかがでしょうか。