岡山のダイヤ工業がヤマハと共に楽器演奏の新技術を開発

岡山に本社を置くダイヤ工業株式会社がヤマハ株式会社と手を組み、楽器演奏時の呼吸をリアルタイムで計測するセンサーバンドを開発しました。この技術は、演奏者の呼吸を可視化し、演奏技術や表現力の向上を目指しています。

技術協力の背景

ダイヤ工業は医療用品メーカーとして注目を集めており、今回の技術協力はヤマハの革新的な研究の一環として進められています。ヤマハは、演奏中における胸部や腹部の動きを正確に計測することが、演奏者の技術向上や豊かな表現を助けると考えています。そのための技術的サポートを求め、ダイヤ工業にアプローチしました。

伸縮センサー「GummiStra®」の開発

研究開発の中核を成すのが、伸縮センサー「GummiStra®」です。このセンサーは、演奏者の身体に装着され、呼吸パターンをリアルタイムで把握するために設計されています。しかし、長時間の装着に耐えうるためには、快適さや軽量さが求められます。この点において、ダイヤ工業はその技術とノウハウを活かし、センサーバンドの構造を確立するサポートを行いました。

ダイヤ工業の技術提供内容

ダイヤ工業は以下の技術を提供しました：

1. 生地との相性の検討: センサー性能を最大限に引き出すため、適切な素材や貼り合わせ技術を検証。
2. フィッティング技術の提供: 様々な体型に対応し、長時間の装着が快適に行えるよう設計を行う。
3. 生地選定: 腹部の動きを正確にセンシングできる、肌触りや耐久性に優れた材料の選定。

これにより、演奏者がストレスなく演奏に集中できる環境を整えることができました。