岡山大学で若手女性研究者が国際交流を体験 - 日本文化と共に学ぶ

岡山大学での国際交流プログラム

国立大学法人岡山大学が国際的な若手女性研究者の育成を目指して実施している短期プログラムで、今年度はタンザニア、グアテマラ、ぺルーから選ばれた3名の研究者が来日しました。

2025年12月10日、国連貿易開発会議（UNCTAD）と共に運営される「途上国からの若手女性研究者のための共同研究・研修コース」に参加する彼女たちは、岡山大学の那須保友学長を表敬訪問しました。このプログラムは、女性の地位向上を目指し、研究と実践的な研修を通じて若手女性研究者に新たな視点や経験を提供することを目的としています。

訪問したのは、タンザニア出身のVivian Philemon Mushiさん、グアテマラ出身のOlga Alejandra Zamora Jerezさん、ぺルー出身のKatherine Ivette Calderón Mayoさんの3名。それぞれの受入教員である畑生俊光教授、髙橋卓教授、本田知之教授と共に参加し、那須学長からは本プログラムの意義や、各国の女性研究者の現状について説明を受けました。

交流の深まり

表敬訪問後にはランチミーティングが開催され、リラックスした雰囲気の中で交流が進みました。若手女性研究者たちは、自身の研究や岡山での生活について意見を交わし、貴重な経験を共有しました。

また、同日には岡山後楽園と岡山城を訪れ、抹茶を味わうなど、日本文化にも触れました。美しい日本の伝統的風景の中で、彼女たちの笑顔が弾ける姿が印象的で、文化交流に加えて、友情が芽生えているのを感じました。

プログラムの意義

岡山大学とUNCTADの連携は、2020年に国連において「持続可能な開発目標（SDGs）」の達成に向けた人材育成プランとしてスタートしました。この協定に基づくプログラムは、途上国からの女性研究者に対し、実践的な研修の機会を提供し、彼女たちが国際的な舞台で活躍できるよう支援しています。

今後も、岡山大学はUNCTADとのパートナーシップを強化し、女性研究者のエンパワーメントに寄与しつつ、国内外に向けて積極的にアプローチしていく方針です。岡山から世界へと広がる挑戦に期待が寄せられています。

まとめ

岡山大学の国際交流プログラムは、単なる研究交流にとどまらず、文化体験や意見交換を通じて、参加者たちにとって大変意義深い機会となっています。特に女性研究者の声を大切にし、彼女たちが持続可能な社会を築く基盤を支える博士たちの未来への架け橋となることを願っています。この取り組みが今後も多くの人々にインスピレーションを与え続けることを期待しています。