岡山イノベーションコンテスト2025に輝く点々の取り組み
2025年に開催された岡山イノベーションコンテストで、点々がグランプリの栄冠を手にしました。その背景には、地域資源の循環と風景づくりに特化した独自のビジネスプランがあります。
岡山イノベーションコンテスト2025とは
岡山イノベーションコンテストは、2017年から続く地域活性化の取り組みで、毎年数多くの応募が寄せられています。今年も90件を超える応募がありました。コンテストは、中高生や大学生、さらには一般の参加者からなるビジネスプラン部門と、実際に新たなビジネスを展開している人々を対象とするビジネス部門に分かれており、精鋭たちがファイナルステージでプレゼンテーションを行いました。
点々のビジョン
点々が目指すのは、「養鶏から始まる地域の資源循環と風景づくり」。彼らは、鶏が地域の未利用資源を活かすことで、持続可能な社会を作ることを意識しています。例えば、料理で出る野菜くずや草刈りで出た草、規格外の米や野菜といった地域資源が、鶏の餌に生まれ変わります。これにより、鶏は風味豊かな卵を産み、さらに鶏の糞は畑の肥料として利用され、地域の農業が循環します。
代表者の意気込み
株式会社点々の取締役、羽田知弘氏は、グランプリとオーディエンス賞の受賞に際し、感謝の気持ちでいっぱいだと語っています。彼は消費者一人ひとりの選択が市場を変える力を持つと信じ、より多くの人々に平飼い養鶏の重要性を伝えたいと述べています。岡山県北部の1300人の小さな集落からスタートした取り組みが、全国的な広がりを見せることを期待しています。
株式会社点々について
点々は、岡山県西粟倉村の知社地区に根ざした地域循環型企業であり、農業、飲食、宿泊を通じて地域の豊かさを守り、持続可能なビジネスを展開しています。特に、平飼い養鶏を起点として地域資源を最大限に活用することで、地域の風景を未来に残す役割を果たしています。
点々の設立者である鈴木宏平氏と羽田知弘氏は、西粟倉のブランディング会社で共に活動しており、この共同事業を通じて地域の魅力を発信していく計画です。「半径1kmの風景をつくる」というコンセプトに基づき、地域に特化したマイクロエリアブランドを展開することが彼らの目指す未来です。
会社情報
終わりに
点々の取り組みは、地域の資源を循環させるだけでなく、風景形成にも寄与しています。今後の活動がどのように発展していくのか楽しみです。