ドローンの安全性向上を目指す新サービス
ドローン技術の進化に伴い、その活用範囲は急速に広がりを見せています。目視外飛行が普及する中、待望のサービスが登場しました。それが、株式会社キンシュウが提供する「上空電波測定サービス」です。このサービスは特に、ドローンの自動飛行における通信の品質を事前に検証し、安全性と信頼性を向上させることを目的としています。
このサービスは、一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会との共同開発によって実現されました。協会は、ドローン運用に関する知見を蓄積しており、その実績を活かして、実際の運用現場に必要な情報を研修し、この新しいサービスを提供しています。
変わりゆくドローン市場のニーズ
近年、ドローンの利用が様々な業界で拡大しています。目視外飛行(レベル3/3.5)に対応した運用が進み、長距離の飛行ではLTE通信が不可欠です。ただし、地上用のLTE基地局は上空ではその電波の行動を予測することが難しく、予測を立てずに安全な飛行経路を設計するのはチャレンジングです。こうしたニーズに対する解決策として、本サービスが誕生しました。
「上空電波測定サービス」の具体的な機能
「上空電波測定サービス」は、実際にドローンを飛ばしてLTE電波強度を測定し、得られたデータに基づいて最適な自動飛行ルートの設計を手伝います。具体的には、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの3つのキャリアに対応しており、測定項目としては基本計測のRSSIに加え、オプションとしてさまざまな項目が用意されています。
測定結果は、2Dマップや3Dマップ、統合マップとして可視化され、視覚的に電波環境を把握できるようになっています。また、電波強度の変化を詳細に分析した統合レポートも提供されるため、データに基づいた正確な判断が可能です。
サービスの展開と利点
このサービスは、2025年10月1日から開始される予定で、料金は計測エリアやオプションにより異なります。また、このサービスを利用することで、事前に電波環境を把握できるため、通信途絶のリスクを最小限に抑えられ、効率的かつ経済的なルート設計が実現できます。
加えて、レベル3/3.5飛行の申請に必要な通信環境データを提供することで、規制対応もサポートします。これにより、物流やインフラ点検、災害対応など様々な分野でドローンがより安全に活用されることが期待されます。
将来の展望
今後、株式会社キンシュウはこのサービスを通じて、さらなるドローン活用の推進を図ります。5G通信への対応や、AI技術を用いた飛行ルートの自動最適化機能の追加といったサービスの拡充も計画しています。
興味のある方や詳細な情報をお求めの方は、株式会社キンシュウの公式ウェブサイト(
https://juida-yds.com/)をご覧ください。お問い合わせは、株式会社キンシュウの有國までどうぞ。電話番号は0827-21-8145です。