業界初のコラボレーションキャンペーン開催
2025年7月1日から14日までの期間、ファミリーマートがアイドルグループ「きゅるりんってしてみて」とコラボレーションし、特別なキャンペーンを実施しました。この企画は、全国約10,400店舗に設置されたデジタルサイネージ「FamilyMartVision」を利用して展開され、多くのファンの関心を集めました。
新しいファンダム体験の創出
このキャンペーンでは、各都道府県ごとに異なるオリジナル動画が放映され、視聴者は動画内に表示される6つのキーワードを集めてSNSに投稿するという仕組みが採用されていました。さらに、限定ブロマイドの販売や音声広告など多角的なアプローチが行われ、ファン同士の交流を深める機会にもなりました。
特に、女性の10代から20代においては、オリジナル動画の視認率が高まり、SNSではコラボに関する投稿が3,300件以上も確認されるなど、大きな盛り上がりを見せました。ファンは自分の地域に関連した動画を楽しむことができ、同時に他地域のファンと情報をシェアするなど、コミュニティ感が強まりました。
SNSの活用とファンの反響
Twitter(X)での活動が特に活発で、「#きゅるりんってしてみて」や「#FamilyMartVision」をタグにした投稿が多く見られ、店舗を訪れたファンのコメントなどから、店舗への来訪を促す動きが見られました。これにより、FamilyMartVisionの全体視認率は前週と比較して6ポイントも増加しました。
ファミマプリントでは、22種類のブロマイドが好評を博し、なんと4万8千枚以上の販売を記録。ファン心理を捉えた体験設計が功を奏し、店舗への来店動機を生み出しました。
リテールメディアの新たな可能性
リテールメディア市場は急速に成長しており、特に Z世代をターゲットにしたマーケティングの重要性が高まっています。コンビニエンスストアをファン体験の場として活用することで、これまで届きにくかった層にアプローチできることがわかりました。
今回のコラボレーションによって、ファンは日常的に訪れるコンビニで新しい楽しみを得ることができ、エンターテイメント業界とも新たなつながりを持つことができると実証されました。
未来の展望
この成功を受け、今後もファミリーマートはエンターテインメント業界との連携を進め、特にファンダム文化を持つアーティストとのコラボを視野に入れた企画を検討しています。地域に密着したコンテンツの配信を強化し、全国のファミリーマートを訪れるお客様にさらに魅力的な体験を提供することで、リテールメディアとしての価値を高めていく方針です。
このコラボレーションは、ただのプロモーションにとどまらず、ファンとの新たな接点を生むことに成功した一例として、今後の展開に大きな期待が寄せられています。ファミリーマートの「FamilyMartVision」がどのように進化していくのか、今後の情報に注目が集まります。