岡山大学、ヘリウムガスの回収を開始
国立大学法人岡山大学は、米子工業高等専門学校や鳥取大学、徳島大学と連携し、ヘリウムガスの回収プロジェクトをスタートしました。これは「中四国・播磨ヘリウムリサイクル事業ネットワーク」(通称:中四国・播磨HeReNet)の一環であり、地域の研究機関と企業の協力を通じて、ヘリウムの安定供給を目指しています。
ヘリウムガス回収の背景と目的
ヘリウムは、科学研究や医療機器の冷却に欠かせない重要な資源です。しかし、その供給は限られており、効率的な回収と再利用の仕組みが求められています。岡山大学は、核磁気共鳴装置(NMR装置)からヘリウムガスを回収することで、資源の有効活用と研究環境の向上を図ることを目的としています。
プロジェクトの第一段階として、2025年12月に各連携機関を訪れ、具体的な回収作業の実施に移りました。岡山大学からは専門職員が派遣され、それぞれの大学にヘリウムガス回収用の圧縮機とガスバッグが供給されました。
実際の回収プロセス
回収作業は、NMR装置とガスバッグを専用のホースで接続するところから始まります。その後、装置からヘリウムガスをバッグへ移す作業が行われ、バッグが満杯になると、空のバッグに切り替えてさらに回収を進めます。また、満タンになったバッグからは圧縮機を使用してガスボンベへと圧縮回収を行います。このプロセスは、将来的には各機関の職員が自主的に実施できるように教育が進められる予定です。
興味深いことに、この回収は2026年春を目処に岡山大学へ運搬される予定で、段階的に進行を見せています。次なるステップでは、各機関から回収したヘリウムの一部を液化し、再供給するフェーズへと移行します。
地域全体への影響
岡山大学は、このヘリウムガス回収プロジェクトを通じて、地域の研究機関や高等専門学校、企業に対して液体ヘリウムを供給することを目指しています。特に、地域に根ざした大学としての特色を活かし、研究者や学生が新たな分野での研究を行えるような環境整備に努めています。
この取り組みは、日本の研究力の向上やイノベーションの創出に寄与すると期待されています。また、文部科学省からの支援を受けて、液化設備の増設も進めており、その効果が現れるのは今後のことでしょう。
未来に向けての期待
岡山大学は、地域中核の研究大学として、今後も特色ある事業を推進していく方針です。ヘリウム回収プロジェクトは、その活動の一環として認識されており、地域の大学や研究機関が連携し合う姿勢が重要です。岡山大学の取り組みを通じて、地域社会と共に成長していくことが期待されています。
今後の進展に注目しながら、大学や研究者、地域社会が一体となった取り組みを応援していきましょう。