岡山大学工学部が高校生向け説明会を実施
2023年10月3日、国立大学法人岡山大学の工学部は、岡山学芸館高等学校にて高校1年生とその保護者を対象とした説明会を開催しました。このイベントには、300人以上の生徒、教職員、保護者が参加し、岡山大学工学部の学びや未来のキャリアについて深く理解する機会となりました。
説明会の目的と内容
説明会は、今後文系・理系の選択を考えなければならない高校1年生の生徒たちにとって、理系学部の実際の学びに触れ、進路選択の手助けとなることを目的としています。当日は、情報・電気・数理データサイエンス系情報工学コースの教授である渡邉実氏が講演を行いました。
講演では、岡山大学の全体像や工学部の特長、そして将来のキャリアに関する貴重な情報が提供されました。渡邉教授は、工学部で学ぶことがいかに重要であり、一生の財産となるかを強調しました。また、エンジニアの職業の希少性に触れ、国内でのエンジニア人口の割合が約3.5%であることを説明し、その高度な専門性が就職率や求人倍率にどのように影響するかを解説しました。
学部の多様な系と研究環境
工学部は、機械システム系、環境・社会基盤系、情報・電気・数理データサイエンス系、化学・生命系、情報工学先進コースという5つの系に分かれており、それぞれの特長を実際の事例を用いて紹介されました。特に、渡邉教授は少人数教育の利点に言及し、教員1人あたり4〜5人の学生を指導する体制が整っていることから、きめ細かな指導が可能であることを説明しました。
また、岡山大学大学院の猶予措置として短期修了制度があることも紹介され、この制度を利用することで、学生は質の高い研究歴や論文という実力の証明を得られることができ、より良い就職に結びつくという点にも触れました。
国際的な学びの機会
その他にも、3年生の2学期には必修科目が設けられていないカリキュラムが導入されており、早期からの海外留学が可能であることも参加者に紹介されました。このように、国際的な学びの機会が豊富であることも、工学部の大きな魅力の一つです。
参加者の反応と今後の展望
講演後には、生徒たちから講師に質問が寄せられる場面があり、特に「情報工学先進コース」についての関心が高いことが伺えました。「興味のある分野に進むために、今から頑張って勉強しようと思いました」といった感想も多く聞かれ、説明会は生徒たちの進路選択における重要なきっかけとなったようです。
今後も岡山大学工学部は、地域の中核を担う特色ある大学として、進路の選択肢を広げる取り組みを続けていきます。これからも岡山大学の活動にご期待ください。