范曽美術館、特別開館40周年の記念イベント
岡山市東区に位置する范曽美術館が、この度40周年を迎え、特別開館を行うことになりました。期間は2025年2月14日から16日までの3日間で、西大寺会陽にあわせたこのイベントでは、数々の貴重な作品が展示される予定です。
今回は、中国の著名な画家、范曽(はんそう)の名を冠した美術館として、特に注目される作品《三宝太監鄭和下西洋図》が初めて公開されます。この作品は、明代の宦官であり航海者であった鄭和(ていわ)を題材にしたもので、その歴史的重要性とアート作品としての価値が融合しています。なんと鄭和はコロンブスよりも早く、アフリカにまで到達したことで知られています。
特別展示の注目ポイント
この特別展示に寄せられたフィードバックには、特に《三宝太監鄭和下西洋図》の存在価値が挙げられています。この絵画は1988年に制作されたもので、作品の中には、両備グループが神戸商船大学と共に復元した船「鄭和」の姿も描かれています。これは、単なる一つの絵ではなく、歴史を再現した物語でもあるのです。
美術館の館長、小嶋光信氏によれば、この特別開館の目的は「西大寺地区の賑わいを促進し、市民や観光客に文化的な体験を提供すること」。そのため、毎年この時期に開館し、地域とのつながりを深めるイベントとしています。
開館情報とアクセス
特別開館のスケジュールは以下の通りです:
- - 開催日:2025年2月14日(金)~16日(日)
- - 開館時間:10:00~16:00(入館は15:30まで)
- - 場所:岡山市東区西大寺上1丁目 両備バス西大寺バスセンター2階
入館料は大人1,000円、学生500円(中学生以下は無料)で、夢二郷土美術館との共通割引もあるため、両美術館を訪れるのもお得です。
また、今回は西鉄ホールも同時に開館し、西大寺鐵道の歴史を振り返るパネル展示が行われます。特に2月15日(土)は14:00に閉館するため、早めの訪問がおすすめです。
交通アクセス
美術館へのアクセスは、公共交通機関の利用が推奨されています。岡山駅から両備バスに乗り、「西大寺」行きで約40分、終点の「西大寺バスセンター」で下車すれば、すぐ目の前が美術館です。なお、周辺には駐車場がないため、公共交通でのアクセスが便利です。
この機会にぜひ、範曽美術館を訪れて貴重な作品を楽しんでみてください。40周年を祝うこの特別な展示は、岡山エリアの文化の魅力を再発見する絶好のチャンスです。