岡山県和気町の子育て支援、デジタル化でさらなる充実を実現
岡山県和気町では、デジタル技術を活用した子育て支援策を新たに導入し、子育て世帯の利便性向上を図っています。2023年8月1日から本格運用を開始したのは、母子モ株式会社が提供する『子育てDX』の「伴走型相談支援サービス」と「オンライン予約サービス」です。これにより、妊娠届出のアンケート提出や母子手帳の交付時に必要な面談予約などが、スマートフォンのアプリで手軽に行えるようになります。
安心して子育てできる環境を整える
和気町は「みんなで育む思いやりの心 笑顔あふれる安心なまち 和気」を基本理念として掲げています。この理念に基づき、地域全体で子どもと向き合う町づくりを進め、保護者が子育てを楽しむことができるような支援体制の充実に努めています。
2022年8月から展開されている『母子モ』という母子手帳アプリが、その一環です。妊婦や子どもの健康データを記録・管理できるだけでなく、予防接種のスケジュール管理や出産・育児に関するアドバイス、地域情報の配信が行われています。このアプリに新たに加わった「子育てDX」のサービスは、オンラインでの手続きをさらに便利にし、和気町の子育て支援を一層強化するものです。
子育て世帯へのサポートをデジタル化
新しく導入された「伴走型相談支援サービス」と「オンライン予約サービス」は、保護者が手続きや相談を行いやすくするための重要なツールです。これにより、妊娠届出のアンケート提出、母子手帳交付時の面談予約、育児相談教室やパパママ教室の予約が、アプリから24時間いつでも可能になります。この利便性によって、待ち時間の軽減や混雑の回避が期待でき、保護者にとってストレスフリーな子育て支援につながるでしょう。
さらに、自治体の職員も事前に回答内容を確認できるため、質の高い面談を実施できるとともに、業務効率も向上します。これにより、予約による負担を軽減し、より一層住民のニーズに寄り添ったサポートを提供します。
子育ての安心感を提供する和気町
和気町の太田啓補町長は、子育て中の家族が感じる不安や手間を少しでも軽減し、子育てに優しい環境を整えることを強調しています。今後も、子育て世帯が必要とする情報を適切に届け、円滑な手続きを可能にするための取り組みを続けていく意向です。
また、2030年を見据えたビジョンとして、妊娠から子育て期の手続きをデジタル化し、保護者や自治体、医療機関の負担をなくすことを目指しています。これを実現するために、『子育てDX』ではさまざまな地域での実証を進め、子育てに関する安心で簡便な社会の構築を目指します。
利用方法について
アプリは、App StoreやGoogle Playで「母子モ」と検索することで入手可能で、スマートフォンを持っている保護者は誰でも利用が可能です。また、公式ウェブサイトでも必要な情報を得られるため、デジタル化による便利さを一緒に享受できる環境が整っています。
今後も和気町は、子育て支援の充実を目指し、さらなるデジタル化を進めていくでしょう。このような取り組みにより、保護者が安心して子育てを楽しめるまちづくりを推進していきます。