岡山の企業が推進する路面緑化、生育効果向上の研究結果について
岡山市に本社を置く株式会社WAKUは、竹中工務店や不二造園土木と協力し、路面緑化における植物の生育を向上させるための実証研究を行いました。本研究では、WAKUが開発したグルタチオン技術を使用し、芝生ユニットの生育や灌水条件下での植物の活力度を検証しました。
研究の背景
最近、都市部ではヒートアイランド現象への対策として屋上や歩道、駐車場などでの路面緑化が進んでいます。しかし、限られた土壌や水分の制約がある環境では、初期定着や夏季の高温による枯損が問題になっています。ここでWAKUは、長年の農業の経験を活かし、グルタチオン技術に注目し、それを都市緑化分野に応用することとなりました。
研究の目的
本研究の主な目的は、「ハニカムグリーン」と呼ばれる路面緑化工法において、植物の安定的な生育及び環境耐性を向上させることです。この工法では、施工後の初期定着や水分管理のリスクが課題とされています。
植物の生育条件
研究では、以下の四つの条件で試験を行いました:
1. 無施用(対照)
2. グルタチオン粒剤
3. グルタチオン液剤
4. 粒剤と液剤の併用
評価に際しては、植物の活力度を示す指標であるNDVI(正規化植生指数)を用い、観察した写真での生育状況も記録しました。
研究結果
研究の中間結果として、グルタチオンを使用した芝生ユニットでは以下のような特徴が確認されました:
- - 生育初期における効果:グルタチオン液剤やその併用区では、施用しない区に比べ早期の生育立ち上がりが観察されました。NDVIの測定では、約2週間後に活力度の上昇が確認されています。
- - 灌水制限下での維持:初期生育後に急激に水分が制限される条件下でも、粒剤と液剤を併用した区ではNDVIの低下がゆっくりでした。逆に十分な水分があった場合、施用効果があまり表れない結果となり、環境ストレス下での効果が期待されることが示唆されました。
今後の展望
今後の研究では、生育条件下だけでなく、根の成長分析も進め、地下部の生育特性をも含めた効果の総合的な評価を行う予定です。特に、植物の初期定着率を上げたり、維持管理の負担を減らすような実用的な研究成果を目指していきます。
WAKUはこのような技術を持続可能な都市環境づくりに活かし、より良い都市の実現へ貢献することを目指します。
会社情報
- - 会社名:株式会社WAKU
- - 所在地:岡山県岡山市北区芳賀5303 ORIC101号室
- - 代表者:代表取締役 姫野亮佑
- - 設立:2022年7月
- - 事業内容:グルタチオンを用いたバイオスティミュラント・肥料の研究開発及び販売
- - URL:WAKU公式サイト
- - お問い合わせ:WAKU株式会社 広報担当(Email:[email protected])