アイシンとグリーン水素
2025-12-01 10:31:19

アイシンが京都府でのグリーン水素燃料電池実証事業に参加

アイシンがグリーン水素燃料電池普及事業に参加



株式会社アイシンは、京都府で実施される「グリーン水素を活用した純水素燃料電池普及に向けた実証事業」に参画します。この事業は2025年12月1日から2026年2月27日まで、舞鶴港国際埠頭で行われ、アイシンは事業全体を受託する株式会社エノアと協力して進めることになります。この取り組みでは、アイシンが提供するペロブスカイト太陽電池と新しく開発された純水素による固体酸化物型燃料電池(SOFC)が活用され、地域の防災力の強化や再生可能エネルギーの普及に貢献していくことを目指します。

事業の概要と目的



本実証事業では、アイシンのペロブスカイト太陽電池と既存の太陽光発電設備を利用し、生成した電気を水電解装置や周辺機器に供給します。そして、水素タンクに貯蔵した水素をSOFCで発電し、港湾施設への電力供給を行います。このプロセスを通じて、長期貯蔵が可能な水素を利用した防災目的としてのグリーン水素の製造と電力供給の効率性を実証することが期待されています。

ペロブスカイト太陽電池の特長



ペロブスカイト太陽電池は、薄型で軽量、さらに曲げることもできるという特性があります。この性質により、従来のシリコン製の太陽電池では設置が難しい場所でも柔軟に設置が可能になるため、再生可能エネルギーの普及促進に寄与することができます。また、アイシンは20年以上にわたる有機系太陽電池の研究開発の成果を生かして、高い発電効率と耐久性を目指しており、今回は湾港環境での運用状態の確認も行います。

SOFCの利点



SOFCは水素と酸素を化学反応させて発電を行うシステムで、発電時にCO2を排出しないため、環境に優しいエネルギー源です。これまでの経験を活かして、高効率で耐久性のある発電を実現することを目指し、アイシンはこの技術にも力を入れています。具体的には、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファームtype S」の開発で培った熱マネジメント技術や燃料利用率の向上技術を応用し、高性能なSOFCの実用性の確認を進めています。

結論



アイシンは今後も、環境や社会に貢献する技術開発を続け、経営理念である「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」を実現するために努力を重ねていくことを目指しています。


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