産学官連携の未来
2025-08-02 17:41:23

岡山大学と鳥取大学が進める中国地域の産学官連携コンソーシアムの未来

岡山大学と鳥取大学が進める産学官連携の新たな試み



2025年7月17日、国立大学法人岡山大学と鳥取大学は「中国地域産学官連携コンソーシアム(通称:さんさんコンソ)」の運営会議を開催しました。会議は、鳥取大学のキャンパスで行われ、オンライン参加も可能なハイブリッド形式で実施されました。このコンソーシアムは、地域内での産学官連携の強化を目的とし、国公私立の大学や高等専門学校、自治体、企業が集まる広域連携組織です。

会議の開始と重要性の認識



会議は鳥取大学の景山誠二理事の挨拶からスタートし、地域における産学官連携の重要性が改めて強調されました。景山理事は、地域課題の解決に向けた連携の必要性と、その動きがいかに地域社会の発展に寄与するかを力説しました。続いて、事務局からの説明があり、令和6年度の事業報告や令和7年度の計画案についての審議が行われ、出席者全員によって承認されました。これにより、地域の未来に向けた道筋が示されました。

先進的な取り組みの紹介



続いて、鳥取大学の村上聡教授が登壇し、同大学が手掛けている先進的な産学官連携の実例を紹介しました。具体的には、乾燥地域での科学研究や宇宙産業の創出に関する取り組み、さらにはロボット支援手術といった新しい技術の導入について説明がありました。これらのプロジェクトは、地域の産業を発展させるための具体例として参加者に新たな視点を提供しました。

次世代への責任と地域農業の発展



会議の締め括りには、岡山大学の櫻井淳副理事が挨拶し、参加者への感謝の気持ちを述べました。櫻井副理事は、産業振興とともに、若者たちのビジネスマインドの醸成が重要であることを強調し、次世代に向けた取り組みの重要性にも言及しました。

会議後には、鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンターでの施設見学も行われました。センターでは、地域特産物の栽培技術の高度化や新品種開発、農作業の軽労化に関する具体的な取り組みが紹介され、参加者は地域農業の発展に向けた実践的な知識を得ることができました。

産学官連携の持続可能な未来



「さんさんコンソ」はもともと平成20年度から平成24年度にかけて文部科学省の受託事業として始まりましたが、その後も鳥取大学と岡山大学によって自主的な運営が継続されています。このような自主的な活動は全国的にも珍しく、地域の持続可能な成長を支える重要な基盤となっています。

今後も、中国地域の大学、高等専門学校、自治体、企業が手を取り合い、産学官ネットワークを強化していくことで、地域へのイノベーションの創出に向けた取り組みが期待されます。様々な挑戦が行われる中で継続的な連携が求められ、その結果、地域が生き生きとした発展を遂げることが望まれます。地域社会の礎となるこの取り組みが、未来を切り開く大きな力となる日を心待ちにしています。


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