秘湯「川津屋」の承継
2025-11-12 11:23:14

江戸時代から続く秘湯「川津屋」の5代目後継者が決定!地域の支援で未来へつなぐ

江戸時代からの名湯「川津屋」、新たな後継者が決定!



新潟県津南町に位置する温泉旅館「川津屋」は、江戸時代末期に創業した歴史ある宿です。長きにわたり、お客様に愛されてきたこの旅館は、天然温泉の源泉掛け流しが自慢であり、古くから「薬師の湯」として商人や旅人の疲れを癒してきました。これまで地域の宝として多くの文化人にも親しまれてきた川津屋が、ついに5代目の後継者を迎えることとなりました。

文化人たちの憧れの宿



川津屋がある秋山郷は、日本有数の豪雪地帯として知られ、その神秘的な自然環境から「秘境」とも言われています。ここでは平家の落人伝説が語り継がれ、大正・昭和時代には作家の吉川英治がこの宿に滞在し、「新・平家物語」の執筆を行ったことでも名を馳せています。この宿の大切な歴史は、まさに多くの人々によって支えられてきた証と言えるでしょう。

第五代後継者の決定と地域の支援



近年、川津屋を切り盛りしてきた四代目の吉野徹氏と早坂悠吾氏は、事業を継承する意向を持ちつつも、少子化の影響などで後継者不足に直面していました。そこで、津南町が運営する「新潟県津南町継業バンク」を通じて、市外から後継者を募集。結果、5代目に選ばれたのは和田泰明氏です。

吉野氏によると、「この度和田さんと出逢えたことに感謝し、川津屋を大切に守る仲間ができたことに安堵しています。未来へつなぐ道筋が見えてきました」とのコメントを寄せています。

和田氏は、「川津屋を継承できることが幸せであり、今後既存の素晴らしい部分を残しつつ、新たなサービスの展開にも挑戦していきたい」と話しています。

官民連携の支援体制



この承継は、津南町の「津南町事業承継ネットワーク」に基づく官民連携による支援が功を奏しました。商工団体や地域金融機関の協力を得て、継業バンクがマッチングおよび資金調達を支援。川津屋の再生に向けての一連のプロセスは、他の地域でも参考にされる事例となるでしょう。

津南町では、2022年からこの継業バンクを本格稼働しており、継業意向調査や相談会もオープンに実施しています。地域の小規模事業者が後継者不在の問題を克服するための取り組みとして、多くの事業者に希望を与えています。

未来に向けた取り組み



川津屋の後継者が決まったことにより、SNSなどを通じて津南町の魅力を発信し、交流人口の増加にも寄与する意向があります。地域の温泉文化を未来へ繋げるための責任を感じつつ、和田氏は新たな挑戦に向けて意気込んでいます。

江戸時代からの伝統を持つ川津屋がこれからも地域のシンボルとして、さらなる発展を遂げることを期待しましょう。温泉旅行を計画している方には必見のスポットです。

さらに、地域全体が「川津屋」を支えるような機運が高まっており、地元の人々の温かい心と協力でこの秘湯はより輝きを増していくことでしょう。


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