トンボ学生服 150年の歴史とオリジナルタータンの魅力
岡山県の「トンボ学生服」は、2026年に創業150周年を迎えます。この記念の年を前に、独自のタータンチェックを作成・発表し、さらなる注目を集めています。
150年の歩み
1876年に岡山県玉野市八浜で「三宅商店」として始まったトンボ。初代社長の三宅保正は、全国への販路展開を進め、強固な基盤を築きました。それから、時代の流れを見越して、1930年からは学生服の製造を開始。以降、様々な制服やウェアを展開してきました。
アニバーサリータータン
150周年を記念して、スコットランドの著名なタータンメーカーである「ロキャロン社」と共同で「The TOMBOW 150th Anniversary Tartan」を発表。このタータンは、トンボの理念や価値観を色彩で表現しています。具体的には、誇りを象徴するコーポレートブルー、信頼を表すネイビー、多様性を象徴するピンク、環境保全を重視したグリーン、全員経営を示すホワイトなど、さまざまな色が組み合わさっています。
このアニバーサリータータンは2025年4月15日、駐日英国大使館で行われるレセプションにて先行発表され、今後1980年代以降の制服や新しいアイテムに使用される予定です。
制服の歴史を振り返る
トンボは1930年に学生服製造を始めて以来、時代に応じた革新を続けてきました。戦時中の木綿が入手困難だった時代には、代替品を使用した制服を製造したこともあります。1965年には家庭で洗濯可能な学生服を登場させ、1974年には「S.I(スクールアイデンティティ)」を提唱するなど、教育現場のニーズに応え続けています。
特に1980年代はブレザー制服の最盛期で、さまざまな機能が求められる時代でした。最近ではLGBTQに配慮した制服の導入が進み、ジェンダーレスな選択肢も増加しています。
現代の制服
2025年に向けて、トンボはさらなる進化を遂げています。例えば、猛暑対策としてハーフパンツやパーカー制服を加えるなど、生徒の自由なコーディネートを可能にしています。これにより、学生たちが自ら選び、考える機会を提供し、自己表現を促進することが目指されています。
150年の未来を見据えて
創業から150年、トンボは時代の流れに柔軟に対応しながら、普遍的な価値を持つ制服を提供してきました。制服の役割は、学びの場を整え、学びやすい環境を作り出し、学生自身の意識を高めることです。今後もトンボは、学校制服を通じて未来へ向けた取り組みを続けていくことでしょう。
会社概要
- 岡山本社:岡山県岡山市北区厚生町二丁目2番9号
- 東京本社:東京都台東区柳橋二丁目22番8号
- - 代表取締役社長:藤原竜也
- - 創業:1876年
- - 設立:1924年
- - URL:www.tombow.gr.jp
- - 事業内容:スクールウェア、スポーツウェア、介護・メディカルウェアなど
トンボ学生服の150周年を祝し、これまでの歴史と未来に目を向けたこの機会を是非お見逃しなく。