岡山大学の避難訓練
2025-10-11 01:17:28

岡山大学で移動支援型避難訓練を実施、参加者が実践から学ぶ

岡山大学で新たな避難訓練を実施



2025年9月26日、国立大学法人岡山大学の津島キャンパスにて「移動にサポートが必要な場合を想定した避難訓練研修」が行われました。この研修は、災害時の避難方法について実践的な知識を深めることを目的とし、薬学部と障がい学生支援室の共催で実施されました。

研修の背景


岡山大学の薬学部では、今年度中に車椅子ユーザーの学生が研究室に配属される予定です。これを受け、障がい学生支援室は薬学部と協力し、非常時の避難体制の見直しを行うこととなりました。この訓練は、その一環として企画されたものです。

研修の内容


研修には大学の教職員を中心に21人が参加し、実際の避難方法を学びました。主な焦点は、従来の「担架による搬送」の問題点を解決する方法でした。特に、エアーストレッチャーと呼ばれる特殊な担架を使用した新しい避難方法が紹介されました。エアーストレッチャーは、プラスチック製のスライド板が付いており、階段や床を滑らせるようにして搬送することができます。これにより、少人数でも安全に搬送が可能です。

実習では、参加者が傷病者役としてエアーストレッチャーに乗り、4人の搬送役が交代で階段を下る体験を行いました。「力をあまり使わずに搬送できる」という声が多く、エアーストレッチャーの効果が実感されました。

災害時の理解を深める


インストラクターを務めたエアーストレッチャー株式会社の丸橋昭さんは、「人を引きずって搬送することに対する市民の理解が進むと、実際の消防現場にも理解が得られる」と話しました。これにより、参加者は災害時の現実的な対応についてより深く理解することができました。

また、参加者からは「エアーストレッチャーの収納バッグに簡易マニュアルを装着するアイデア」など、具体的な提案も寄せられ、建設的な意見交換の場となりました。

参加者の反応と今後の展望


この研修は、「誰ひとり取り残さない避難」という理念を実現するための重要なステップとなりました。参加者からは、研修の内容が今後の大学の防災対策に活かされることを期待する声が多数上がりました。岡山大学は今後も、地域中核の研究大学として防災や支援の取り組みを進め、より安全なキャンパス環境の実現に向けて努力していくでしょう。

岡山大学の取り組みには今後も注目が集まります。地域と共に、すべての学生が安心して学ぶことができる環境を整えるべく、岡山大学が果たす役割に期待しましょう。


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