岡山の農業を変える「WAKU」が1.8億円調達
岡山市に本社を置く株式会社WAKUは、プレシリーズAラウンドで1.8億円を調達したことを発表しました。この資金は、グルタチオンを活用した次世代型農業資材の開発に使われ、農業界の未来を変える可能性があります。
資金調達の背景
WAKUは、作物の耐暑性や収量向上を実現する新たな農業資材を開発中です。調達した資金は、以下の幾つかの目的で活用されます。まず、グルタチオンを使った新製品の研究開発、次に国内生産者向けの営業組織の拡充、そして特にバイオスティミュラントの普及が進むEUへの海外展開の準備です。
すでに埼玉県の大規模ネギ生産法人を含む全国70以上の生産者がWAKUの製品を導入・試験中で、気候変動による実用的な課題解決が期待されています。グルタチオン施用試験の様子も多様な環境で実施されており、その成果に注目が集まっています。
市場背景と今後の展望
近年の異常気象は、農業生産に深刻な影響を与えています。日本では高温障害の影響で、コメや野菜の品質が低下しています。そのため、肥料価格の高騰や労働力不足も相まって、農業環境はますます厳しくなっています。
このような中で、作物のストレス耐性を高める新たな資材群として注目されているのがバイオスティミュラントです。特にEUでは法整備も進んでおり、2030年にかけて年平均11.8%の市場成長が予測されています。
WAKUは、植物に存在する自然成分「グルタチオン」に着目し、その可能性を広げるための技術開発を着実に進めています。日本からの技術として、海外市場へも目を向けており、すでにEUでの実証試験が始まっています。さらに農業のみならず、林業や藻類培養、化粧品といった他分野へも応用可能性を拓いていく計画です。
投資家からの評価
各分野の専門家たちは、WAKUの挑戦に期待を寄せています。ANOBAKAの代表は「WAKUが次のステージに進む姿を見るのは感慨深い」と述べ、慶應イノベーション・イニシアティブの友野氏はその革新性を高く評価しました。
朝日メディアラボベンチャーズの白石氏も、WAKUの「グルタチオンで農業を変える」というビジョンには大きな可能性があるとコメント。全体的に、WAKUの「グルタチオン」を活かしたテクノロジーが、持続可能な農業と食の安定供給に寄与することが期待されています。
WAKUの未来像
WAKUは、「グルタチオンで人類の食を守る」という使命を掲げるアグリバイオベンチャーです。2022年の創業以来、グルタチオンの特性を活用したバイオスティミュラントの開発を進め、地域の農業に革新をもたらしています。
住所は岡山県岡山市、代表取締役の姫野亮佑氏率いるWAKUは今後さらに社会への影響力を強めていくことでしょう。持続可能な農業の実現に挑むWAKUの未来に、期待が寄せられています。
詳しくは、公式ウェブサイト
WAKUをご覧ください。
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