岡山市とeiiconが挑むオープンイノベーションプログラムの展開

岡山市は、地域経済の活性化を目指して、株式会社eiiconと共同で『おかやまオープンイノベーションプログラム』をスタートさせました。これは、市内企業と全国の企業が協力し、新たなビジネスチャンスを創出するための取り組みです。特に、エイコンが運営するオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」を活用して、様々なソリューションを募集中です。

プログラムの背景

日本は今、さまざまな社会的および経済的な課題に直面しています。特に新型コロナウイルスの影響や物価高騰、デジタルトランスフォーメーション（DX）の進展が企業経営に影響を与える中、岡山市では新規事業創出が求められています。これを受けて、市内の企業が新しい価値を提供できるようサポートするプログラムが必要だと考えられました。

参画企業と求めるソリューション

このプログラムでは、まず二つの岡山市内企業が参画します。ひとつは、農業用機械を製造する「オカネツ工業株式会社」。この企業は、スマート工場の実現に向けて、自律走行搬送ロボット（AMR）を開発するための技術を募っています。具体的には、製造現場の勾配や凹凸に対応したロボットを実現するためのセンサリング技術やロボティクスに関連するノウハウを求めています。

もうひとつの企業は、「株式会社ジップ岡山支社」で、ダイレクトマーケティングの業務代行を行っています。この企業では、AIや解析技術を活用し、アナログ作業を削減するためのBPOソリューションの開発に取り組んでいます。求めるソリューションには、書類のデジタル化や、ウェブ入力時の誤入力防止のためのシステムなどが含まれています。

このように、参加企業は各々異なるニーズを持つことで、革新的なアイデアや技術を持ったパートナー企業とのマッチングを促進し、共に新たな価値を生み出すことを目指しています。

プログラムの流れ

プログラムへの参加は簡単です。まずはオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」に登録し、募集テーマを確認します。応募後は、岡山市とeiiconが共創パートナー企業とのマッチングを行い、コンサルティングや面談サポートなどを通じて伴走支援します。

今後の展望

岡山市とeiiconの取り組みにより、地域の企業が新たな製品やサービスを生み出すことが期待されています。また、このプログラムはただのビジネス支援に留まらず、地域全体の経済活性化にも寄与することでしょう。

プログラムは2025年2月4日から実施されますので、興味のある企業はぜひ参加を検討してみてください。全国からのパートナー企業の応募をお待ちしています。