岡山大学SDGs推進表彰2024:ハイドロヴィーナスが新しい水力発電技術を発表
2025年8月、岡山大学はその研究部局連絡会にて「岡山大学SDGs推進表彰2024」の受賞団体による取り組み発表を行いました。今回は、特に注目を集めたのが学術研究院環境生命自然科学学域(工)の比江島慎二教授および株式会社ハイドロヴィーナスの上田剛慈代表取締役による発表です。この取り組みは、持続可能な開発目標(SDGs)を支援する重要なものであり、地域社会にも貢献できる要素を含んでいます。
ハイドロヴィーナスの革新技術
ハイドロヴィーナスは、比江島教授が開発した新型の水力発電機「Hydro-VENUS」を利用して、潮流発電の新しい形を提案しています。従来のプロペラを使用しないこのシステムは、半円柱型の振り子を水流で振動させることにより、発電を行うのが特徴です。この革新的な方法は、製造コストの抑制と維持管理の簡便さを実現し、環境に優しいエネルギー生成を可能にしています。
上田代表取締役は、「Hydro-VENUSは、単なるエネルギー生成技術に留まらず、環境保全と地域社会への貢献を意識したデジタル・トランスフォーメーション(DX)を含む」と述べ、技術の背後にある理念についても言及しました。これはただのビジネスではなく、地域の未来を形作るための重要なステップと捉えられています。
大学との連携と支援
株式会社ハイドロヴィーナスは岡山大学発のベンチャー企業として、大学との強い連携を持っています。上田代表取締役は、「岡山大学の教授陣とのネットワークが、他社では得られない貴重な資源である」とも伝えており、その背景が小規模ながらも大きな影響をもたらす要因となっていると語りました。
また、岡山大学の那須保友学長も「大変夢のある楽しい話であり、大学としても応援していきたい。今後もこのようなアピールの場を推進してほしい」とコメントし、地域と大学の連携による新しいビジョンへの期待を寄せています。
今後の展望と地域社会への影響
水力発電の分野で舵を切るハイドロヴィーナスは、今後もSDGsの観点から地域社会に貢献し、持続可能な未来への道を切り開く企業として注目されています。地域に根ざしながら、世界の流れに応える技術の発展が期待されます。
岡山大学とともに進むハイドロヴィーナスの挑戦は、地域の未来だけでなく、地球全体の持続可能性に寄与する重要なプロジェクトとなるでしょう。引き続き、その進展に期待が寄せられます。
これからも岡山大学とハイドロヴィーナスの取り組みにご注目ください。