岡山大学が提案する壁の乗り越え方
岡山大学は、学生たちが自由に創造性を発揮し、さまざまな課題に挑戦できる環境を整えるために設立した「おかやまテックガレージ」で、特別講座を開催。このイベントでは、元任天堂Wiiの開発者である玉樹真一郎氏がオンライン講義を行い、学生たちにクリエイティブな思考法やプロジェクト推進の重要性を伝えました。
おかやまテックガレージとは
「おかやまテックガレージ」は、岡山大学における共創の拠点です。ここでは、学生たちが選抜チームとして参加し、社会課題の解決に向けたものづくりやプロジェクトに取り組んでいます。特に、2024年からは本学自然科学系総合研究棟の6階に新たな拠点が整備され、さらなる活動が期待されています。
玉樹真一郎氏の講義内容
玉樹氏が語ったテーマは「壁の乗り越え方」。彼自身の豊富な経験を元に、人の心を動かすデザインやUX設計について具体的に解説しました。また、任天堂の元社長、岩田聡氏の言葉を引用し、「コミュニケーションが上手く行かないときは、相手のせいにしない」との考え方を提示。顧客の視点を持つことが、成果を上げる鍵であると強調しました。
壁に直面することの重要性
玉樹氏は自らが抱えていた「全ての人が喜ぶ完璧な企画」の落とし穴についても言及しました。完璧を求めすぎることが、かえって前に進む妨げになると指摘し、一瞬でも人を楽しませることの重要性を説きました。人それぞれの感じ方があるため、考えるだけでなく、実際に行動し、試行錯誤を繰り返すことが不可欠であるとしています。
参加学生の感想と今後の展望
講演中、参加者の学生たちはチャット機能を使って活発に質問を投げかけ、「心が動く設計」を思いつくための工夫や、玉樹氏の学生時代についても興味津々でした。ある学生は、「自分の開発方法が玉樹氏に『盤石だ』と言われ、非常に自信になった」と語り、参加者の意欲が高まった様子が伺えました。
今後も岡山大学では、スタートアップ・ベンチャー創出本部が中心となり、学生や教職員の社会実装を支援する施策が進められる予定です。起業に興味がある学生や、創造的なプロジェクトに取り組みたい方々は、ぜひ岡山大学の支援を利用してみてください。
まとめ
「おかやまテックガレージ」は、学生が自身のアイデアを形にするための実験場であり、玉樹氏の講演はそのシンボル的な存在です。岡山大学の取り組みにより、若い頭脳たちが新たなイノベーションを生み出す未来が楽しみです。地域の特性を生かした研究と教育の場として、岡山大学のさらなる発展に期待しましょう。