岡山製薬工場、カーボンニュートラル実現へ向け太陽光発電を増設

岡山製薬工場における太陽光発電設備の増設

カーボンニュートラルの実現に向けた新たなステップ

医薬品製造を手がけるアルフレッサファーマ株式会社が、岡山県勝田郡勝央町に位置する岡山製薬工場で、太陽光発電設備を増設しました。この取り組みは、2050年度のカーボンニュートラル（CO2排出量実質ゼロ）を目指す施策の一環として実施されています。2025年12月の稼働開始を予定しており、環境への配慮が一層強化されています。

背景と目標

アルフレッサグループは、「25–27 中期経営計画 Vision2032 Stage2」において、サステナビリティ経営を積極的に推進しています。特に気候変動に関連する重要課題として、CO2排出量の削減が挙げられ、2030年度末までに2020年度比で30%削減することを目指しています。

今回の太陽光発電設備の追加設置では、1,885枚のパネルを導入し、出力は1,027.3kW。この新たな776枚（467.2kW）のパネルによって、年間229t-CO2の削減が見込まれています。これにより、企業の持続可能な成長と同時に、環境保護にも貢献することが期待されています。

岡山製薬工場の特性

岡山製薬工場は、固形剤や液剤の製造から包装まで対応可能な施設であり、GMP（Good Manufacturing Practice）やISO認証を取得しています。これにより高品質な医薬品と診断薬が安定して供給されています。施設内での効率的なエネルギー使用を実現するため、LED照明や液化天然ガス（LNG）の導入も進められています。

環境へのさらなる配慮

アルフレッサファーマの取り組みは太陽光発電設備の増設だけではありません。営業車両をハイブリッド車に切り替え、環境に配慮した文房具やコピー用紙への変更も行っています。また、FSC認証を取得した資材やバイオマス素材の活用、リサイクル可能な資材の使用、廃棄物の再資源化など、幅広い環境対策に取り組んでいます。

今後の展望

カーボンニュートラルに向けた取り組みは、企業の社会的責任としてますます重要になっています。アルフレッサファーマは、今後も持続可能な社会実現に向けて着実に歩みを進め、業界のリーダーとしての役割を果たしていく考えです。今回の太陽光発電設備の増設により、さらなる環境への配慮が期待されており、地域社会にも好影響を与えることでしょう。

この取り組みが岡山の製薬業界だけでなく、全国的にも模範となることを願っています。