岡山大学とカセサート大学が織りなす国際共修プログラムの魅力
国立大学法人岡山大学は、国際的な視野を持った次世代の人材育成を目指し、タイのカセサート大学との共同プログラムを実施しました。2025年の4月中旬から5月初旬にかけて行われたこの短期受入プログラムには、カセサート大学から7人の学生が参加し、異文化交流の貴重な体験を重ねました。
プログラムの概要
岡山大学とカセサート大学は、国際共修環境の構築に向けた取り組みを進めており、春期の短期受入プログラムがその一環として行われました。このプログラムでは、国際的な人材育成に特化した集中講義が組まれ、参加学生たちは様々な学習活動に取り組みました。
開講式では、鈴木副学長が学生たちに向けて「短期間ではありますが、岡山での経験を通じて将来に役立ててほしい」とあいさつし、カセサート大学の引率教員もこのプログラムに携わることへの感謝の意を表しました。これにより、両大学の間に強い連携が生まれ、国際的な学びが深まる基盤が整いました。
異文化交流の実践
プログラムの内容は、単なる講義だけではありません。学生たちは、国際的な視野を広げるために、「日本語と文化を学ぶ」と「国際共修の中での社会問題の研究」という二つのテーマに基づいて講義を受けます。
また、講義以外にも曹源寺を訪れ、座禅体験を実施しました。静寂の中で心を整えるこの経験は、参加者にとって新たな発見の機会となり、心の豊かさを感じる場となりました。さらに、地域の祭りにも参加し、生の文化を体験することができたことで、岡山の魅力を肌で感じる機会にも恵まれました。
プログラムの成果と展望
このプログラムは、岡山大学が採択された「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」の一部として実施され、大学が目指す「日本人学生と外国人留学生が共修できる大学」の実現に向けた活動と一致しています。学生たちは、異文化に触れながら新たな視点を得て、グローバルな社会で必要となる力を身に付けました。
今後も岡山大学では、学生が国際的な場での学びを深められるよう、さまざまな国際共修の機会を提供していく予定です。地域社会や国際的な交流の拠点として、岡山大学のさらなる活動に期待が寄せられます。
岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学として、これからも多様な国際交流活動を通じて、学生たちの成長を支援し続けます。これにより、地域の発展と国際社会に貢献する教育機関であり続けることを目指しています。