系統用蓄電システム
2025-08-18 14:51:20

大和ハウス工業が新たに系統用蓄電システムを導入、再生可能エネルギーの拡充に寄与

大和ハウス工業が系統用蓄電システムを受注



株式会社パワーエックス、岡山県玉野市の企業が、大和ハウス工業株式会社から系統用蓄電システムを受注しました。今回の受注は、4台の系統用蓄電システムであり、それぞれの定格容量は9.8 MWhに達します。この蓄電システムは福岡県鞍手郡鞍手町にある大和ハウス工業九州工場に設置され、2026年7月頃から運転を開始する予定です。

この「DREAM Storage Battery 福岡鞍手系統用蓄電所」は、大和ハウス工業が蓄電池事業に参入してから初めての高圧蓄電所です。運転が開始されると、九州エリアの電力系統にしっかりと接続され、電力が余剰となる時間帯には蓄電を行い、不足する時間帯には放電していくことになります。この仕組みにより電力需給の安定化が図られ、再生可能エネルギーのさらなる普及が期待されています。特に、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーは天候に左右されるため、安全で安定した電力供給が重要です。

さらに、この事業は経済産業省と資源エネルギー庁が主管する「令和6年度再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」にも採択されており、大きな期待が寄せられています。このような公的支援があることで、より多くの企業が再生可能エネルギーの利用拡大に関与できるようになります。

パワーエックスの蓄電システム


今回、パワーエックスが提供する蓄電システムの名称は「Mega Power 2700A」であり、設備は以下のような構成となっています。

  • - 蓄電コンテナ数:4台
  • - 蓄電容量(定格):9.8 MWh(一般世帯約950世帯の1日分に相当)
  • - PCS出力:1.9 MW

この高性能な蓄電システムは、20フィートコンテナサイズ(ISO規格)で設計されており、使用している電池はリン酸鉄リチウムイオン(LFP)セルです。個々の蓄電コンテナの定格容量は2,468kWhに及び、持続可能なエネルギーソリューションとしての役割を果たします。この蓄電システムは全国での再生可能エネルギーの普及に貢献することが確信されています。

将来的には、これらのシステムが多地域で展開されることにより、電力需給の調整やエネルギーの倉庫として機能し、環境負荷を軽減しながら持続可能な社会の構築に寄与することでしょう。

パワーエックスは今後も、国内製造の系統用蓄電システムの提供を通じて、日本国内における再生可能エネルギーの拡大にまい進していく予定です。これにより、持続可能なエネルギー社会の実現が一歩近づくことになります。


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