持続可能な魚道
2025-07-22 12:53:23

河川環境の未来へ向けた持続可能な魚道プロジェクト始動

エーゼログループと香川高専の新たな共同プロジェクト



岡山県の西粟倉村を本拠地とする株式会社エーゼログループが、香川県高松市に位置する香川高等専門学校と手を組み、新たな共同プロジェクトを始動しました。これは「ポータブル魚道普及のための実証研究」をテーマにしたもので、不足している生物の生息環境を改善するための取り組みです。

生物多様性の減少に伴う課題



近年、堰やさまざまな構造物によって分断された河川において、水生動物の自由な移動が妨げられ、その結果として彼らの生息数が減少しています。この問題に対処するために、エーゼログループと香川高専は、持ち運び可能な魚道のガイドラインを構築し、実効性を検証していくことを目的としています。

プロジェクトの目的と展望



本プロジェクトにおいて目指す先には、魚たちが自由に川や水路、水田を行き来できる環境が待っています。最終的には、本来の生態系のバランスが回復し、豊かな自然環境が再生されることを期待しています。地域の専門家や関係者と協力し、魚道に関する研修会の開催も視野に入れています。

香川高専からは建設環境工学科の高橋直己准教授が協力。2025年から2026年までの2年間をプロジェクト期間とし、さまざまな調査や実験を通じて、持続可能な社会を実現するための道筋を描いていく予定です。

初めての魚道設置



プロジェクトの初成果として、2025年7月14日に西粟倉村を流れる吉野川に、ポータブル魚道が初めて設置されました。今後はその効果を検証し、様々な地域でも応用できるモデルを確立していく計画です。

地域資源の活用と未来への展望



エーゼログループはこれまで地域資源を活用し、持続可能な社会の実現を目指してきました。本共同プロジェクトを通じて、人と自然の共生を目指し、未来の里山を実現するための技術と知見を積み重ねていきます。

香川高専の役割



香川高専はこのプロジェクトにおいて重要な役割を果たしています。全国最大級の国立高等専門学校であり、実践的な工学教育と地域との連携を強化しています。特に建設環境工学科では、環境保護と自然環境の保全に貢献できる技術者の育成に注力しています。

地域との対話を重視



高橋准教授は、河川や農業水路が生活に密接に関連していることを指摘し、多様な人々が交流し、意見を交わす重要性を強調しました。また、エーゼログループの道端慶太郎氏は、ポータブル魚道が全国の川をつなぎ、地域の自然環境を豊かにすることを願っています。これによって、子供たちが楽しく遊びながら学ぶ機会を広げていくことが期待されています。

今後の活動と期待



エーゼログループの太刀川晴之氏は、田んぼの中にビオトープを造成するプロジェクト「ビオ田んぼPJ」に取り組んでいます。これにより生き物を増やしながら、地域住民や農業関係者と対話し、未来に向けた良いモデルづくりを進めていく考えです。

このように、エーゼログループと香川高専の共同プロジェクトは、地域の特性を生かしながら持続可能な未来を築くための第一歩となることでしょう。今後の進展が非常に楽しみです。


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