次の灯の挑戦
2025-10-30 14:51:22

岡山発の環境ベンチャー「次の灯」が挑む、持続可能な未来のための燃料添加剤の役割

環境と生産性の両立を目指す「次の灯」



岡山県総社市に本社を置く「次の灯株式会社」は、持続可能な社会への貢献を目指し、燃料添加剤『SUSU-GOROSHI』を展開しています。この製品は、ディーゼル車や産業機械の燃料に追加することで、環境負荷の軽減だけでなく、現場の生産性を向上させることを目的としています。

2020年の発売以来、同社の燃料添加剤は着実に普及を進め、累計販売本数が9.1万本を超え、売上は4億円を突破しました。さまざまな業種で導入され、DPF(ディーゼル微粒子フィルター)の洗浄頻度は半減し、生産性向上も著しい実績が報告されています。

環境への配慮と現場のニーズに応える製品



次の灯の代表取締役CEO、黒川聖馬氏は「地方の整備工場から生まれた技術で、現場の生産性を2倍にしたい」と語っています。整備士の声に耳を傾け、「煤をなくしたい」という願いから開発が始まりました。日本の物流や建設の現場では、DPFの詰まりによる稼働停止が深刻な問題となっており、次の灯はこの課題を解決するために取り組んでいます。従来の酸化鉄系触媒の限界を克服するため、酸化セリウムを主成分とする独自の配合によって、低温からでも煤の再燃焼を促進します。これにより、特に冬場や低負荷走行時に効果を発揮するのです。

具体的な使用実績としては、大型車両において30万キロ走行してもDPFトラブルは発生しなかったという声があり、エンジン音の低減や燃費改善も実現しています。また、黒煙の削減やDPF寿命の延長が確認され、整備コストの削減にも寄与しています。

地域から全国、そして世界へ



次の灯は、地域のニーズに応じた技術革新を進めながら、全国にその技術を広げてきました。『SUSU-GOROSHI』はAmazonの車用添加剤カテゴリーで販売実績No.1を達成し、地方の整備工場から発信された技術が、全国の物流や農業の現場で支持されています。地方だからこそ見える現場の実態に対し、技術で解決策を提供する姿勢が、地域の成長とともに全国への普及を可能にしました。

YouTubeでは、総再生数は2400万回を超え、登録者数は4.2万人に達しており、リアルな利用者のフィードバックは製品改善に迅速に活かされています。

未来への展望



次の灯は、今後、燃料添加剤技術を出発点に循環型資源ビジネスへと展開していく計画です。「環境負荷を低減することで生産性が上がる」という未来を実現するために、様々な技術応用に目を向けています。海外への展開も視野に入れ、東南アジアや欧州でのテスト販売を始めるなど、グローバルな市場にも積極的にアプローチしています。2026年には、排出削減効果を可視化する独自指標であるCO₂スコアリングのリリースも予定されています。

次の灯は、岡山から発信する環境技術を通じて、持続可能な社会の実現に向け、さらなる挑戦を続けていきます。未来の世代に向けて「めぐる、つなぐ、地球にイイコト」を掲げる次の灯の取り組みは、今後も目が離せません。


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