岡山大学とAIの融合
2025-11-04 03:25:26

岡山大学が美術とAIを融合、倉敷屏風祭で新たな文化体験を提供

2025年10月の倉敷屏風祭で、岡山大学の産学官連携組織OI-Startが行った実証実験が注目を集めました。中澤篤志教授が率いる研究室によって開発された「鑑賞ファシリテートシステム」が導入され、AIとロボットによる新たな文化体験が提供されました。

この実際の体験は、地域の学生たちが制作した屏風、『花鳥風月』を背景に行われました。倉敷市立倉敷公民館にて、美術部と書道部の生徒がその創作物を展示し、複数のロボットが来場者との対話を通じて作品の魅力を引き出しました。「AIが上手に説明していた」という来場者の声や、「作品をじっくりと楽しむことができました」といった感想が寄せられ、このシステムが地域の伝統文化の理解を深める大きな力を持つことが証明されました。

さらに、多言語対応が可能なこのシステムは、英語を始めとした国際的な来場者に適した設計がなされており、言語の壁を越える助けとなったのです。ロボットによる説明は、単に情報を伝えるだけでなく、訪れる人々が作品とじっくり向き合える環境を提供し、国際的な文化交流を実現しました。

実証実験には、ピープルソフトウェア株式会社が協力し、多言語音声ガイド「MUSENAVI」を提供しました。このシステムは日本語、英語、中国語、韓国語の4つの言語で作品解説を行うことを可能にしており、特に青陵高校の学生がナレーションを担当し、地域の若い力が活躍する場を創出しました。

この試みは、岡山大学が目指す文化継承と地域活性化の理念を体現しており、産学官の連携によって新しい文化発信の手法を編み出す重要な一歩となります。AI技術と伝統文化の融合により、地域課題を解決しつつ、新たな価値を創造する道筋が見えてきました。

今後もOI-Startは大学や地域、企業との協力を通じて若い世代へ文化を継承し、地域交流の促進に努めていきます。岡山大学の更なる取り組みに期待が寄せられる中、地域とともに成長する未来が形成されつつあることを感じさせる体験でした。これからの動向にも目が離せません。


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