岡山大学が西日本初のクライオプラズマFIB-SEM装置を導入
国立大学法人岡山大学は、2025年11月1日よりクライオトモグラフィー用の「Arctis」装置の共用を開始しました。この装置は国内では2台目となり、西日本では初めての導入です。研究の最前線に立つ岡山大学が、新たに備えた先進的な設備により、さらなる研究の発展が期待されています。
クライオプラズマFIB-SEM装置「Arctis」について
「Arctis」は、サーモフィッシャ社製のクライオプラズマFIB-SEM装置です。この装置の最大の特長は、試料をホルダーを交換することなく、クライオ電子顕微鏡にそのまま装着して観察できる点です。この機能により、厚みのある細胞試料でも、従来よりも高精度で構造解析が可能となりました。これにより、研究者たちは細胞内のタンパク質などを精製せずに、その「生きたまま」の状態での詳細な構造を探ることができるようになります。
研究環境の充実と共同利用の拡充
この新装置は、岡山大学高等先鋭研究院の異分野基礎科学研究所内に設置され、多くの研究者が利用できるように開放されます。岡山大学は学外の研究機関や企業とも連携し、設備の共同利用を進めています。これにより、地域を超えた研究のネットワークが形成され、さらなる知見の獲得が期待できるでしょう。
利用を希望する方は、岡山大学の研究設備・機器の予約管理システム「コアファシリティーポータル」を通じて、装置の詳細情報や予約の手続きを行うことができます。
岡山大学の研究格局
岡山大学は地域の中核を成す研究機関として、強化促進事業(J-PEAKS)を通じて、特色ある研究の環境を設けています。クライオトモグラフィー装置「Arctis」の導入は、この取り組みの一環で、研究の最前線に立つことを目指しています。また、大学内には異分野基礎科学研究所をはじめ、複数の研究機関が集まり、相互に協力しながら革新的な研究が進められています。
お問い合わせ情報
装置についての詳細や利用に関する問い合わせは、岡山大学異分野基礎科学研究所国際構造生物学研究センターまでご連絡ください。また、様々な研究機器やプロジェクトについての情報も求めることが可能です。
276文字ほどの内容を約1400文字にまとめることは困難ですが、総合的に岡山大学でのクライオトモグラフィー装置の影響や、研究コミュニティへの波及効果を強調する形で、さらなる情報を提供・更新してまいります。